4. 10月19日に年金証書・年金決定通知書送付へ
10月19日には年金証書・年金決定通知書が送付されます。
これは年金は受け取る権利(受給権)ができた方に送付される書類なので、届いたら年金の決定額を必ず確認しておきましょう。
ただし、年金は65歳になると自動的に受け取れるわけではありません。年金請求が必要となります。
具体的には、受給開始年齢に到達する3カ月前に、年金を受け取るために必要な年金請求書が送られてきます。
こちらに記載された年金加入記録に「もれ」や「誤り」がないか確認し、必要事項を記入した上で年金事務所に提出※します。
※提出できるのは受給開始年齢の誕生日の前日以降です。
不備がなければ、その提出から約1~2カ月後に「年金証書・年金決定通知書」が送付されるという流れです。
5. 少子高齢化の日本。年金受給額の減少に備えた対策を
「厚生年金」の受給額を確認してみましたが、どのような印象を受けましたか。
年金だけに頼ることは、老後対策としてリスクの一つと考えられたかと思います。
貯金をしっかり行えば良いという考え方もありますが、ある程度リスクを取って資産を増やしていくという対策もあります。
貯金は今の安心を買うことはできますが、インフレが進む日本において、長期的な将来の安心を買うことはできません。
来年からは新NISA制度も始まりますし、運用を検討するにはまさにピッタリな時期といえます。
自分自身を守るため、そして将来の不安を無くすため、「自分年金」について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
杉田 有毅
執筆者
明治学院大学卒、大手自動車部品メーカーを経て、2017年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。6年間、個人・法人営業に携わり卓越した営業成績を残す。2019年には最年少営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。表彰歴多数 。現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。漠然としたお金の相談に対して道を指し示すことを強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)