FXは外貨をトレードできる金融商品です。
円や米ドルなど2つの通貨をペアとして取引します。
FXでは為替レートの変動から生じる「為替差益」や利子に似た「スワップポイント」が狙えるほか、少額からスタートできる点も魅力の1つです。
では、FXを1万円からスタートする場合、どれくらいの額を稼げるものなのでしょうか?
本記事ではFXのキホンを解説しつつ、1万円から始めた場合の具体的な利益額をシミュレーションしてみます。
1. FXとは
まずはFXのキホンを確認していきましょう。
FXは外貨を購入・保有・売却することで利益を狙う金融商品です。
金融庁では以下のように定義されています。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
出所:金融庁「外国為替証拠金取引について」
FXでは異なる2つの通貨をペアとして、以下のような取引ができます。
<円・米ドルペアの場合>
- (円を売って)ドルを買う
- (円を買って)ドルを売る
たとえば、1ドル=100円のタイミングで(100円で)1ドルを購入するとしましょう。
その後、為替レートが1ドル=120円に変動すれば20円の含み益が発生します(円に戻せば120円になる)。
このタイミングで反対売買(決済)を行って利益を確定すれば、FX口座の残高はプラス20円となります。
これが為替差益です。
また、FXは売りからスタートすることもできます(空売り)。
つまり、円安・円高両方の局面で利益が狙えるのです。
「なぜ保有していない外貨を売れるの?」
率直にそう疑問を感じた方もいるでしょう。
FXはトレードの結果として発生した損益のみを授受する差金決済を採用しています。
つまり、原則としてお金のやり取りが行われるのはトレードを終了した時のみです。
トレードの結果、確定した利益の受け取りと損失に対する支払いはFX口座の残高(円)で処理されます。
FXでは外貨を購入する時はもちろん、売りから入る時でも本物を用意する必要はありません。
簡単にまとめると、FXは今後、為替レートが円安になると予想したら外貨の購入を選択し、逆の場合は売却を選択します。
その後は為替レートの変動状況をモニタリングして、最終的にトレードの損益を確定します。
利益の場合はプラス分が、損失の場合はマイナス分がFX口座に反映されるしくみです。
1.1 スワップポイントとは
FXでは為替差益以外にも「スワップポイント」が狙えます。
スワップポイントは保有している通貨ペアと通貨量に応じて発生する損益のことです。
金利差調整分とも呼ばれ、ポジション保有期間中は毎日発生します(外貨を「買い」あるいは「売り」から入って反対売買によって決済するまでの間)。
<スワップポイントの発生パターン>
- 取引する通貨ペアのうち、購入する通貨の金利の方が高い場合→「利益」として発生
- 取引する通貨ペアのうち、売却する通貨の金利の方が高い場合→「損失(支払い分)」として発生
たとえば、トレイダーズ証券の「みんなのFX」では、スワップポイントが以下の通り発生します。
<スワップポイント例>
通貨ペア | スワップポイント(10万通貨取引の場合・1日あたり) |
トルコリラ/円 | 280円 |
メキシコペソ/円 | 261円 |
南アフリカランド/円 | 171円 |
※「みんなのFX」公式サイトより(2023年9月4日時点)
2. FXは1万円から取引できるのか
FXのキホンを確認したところで本題に戻りましょう。
FXは1万円から取引できるのでしょうか?
結論から言えば「できます」。
FXの最低取引単位は各社で異なりますが、なかには1通貨や100通貨から取引できるところもあります。
FXでは外貨を「通貨」という単位で数えます。たとえば、米ドルなら1通貨は1ドル、ユーロなら1ユーロといった具合です。
<1通貨から取引できるサービス>
- SBI FXトレード
- 松井証券FX
<100通貨から取引できるサービス>
- パートナーズFX nano
ここでマネーパートナーズの「パートナーズFX nano」を例に、100通貨の取引に必要な額を見てみましょう。
通貨 |
100通貨の価格 |
スプレッド |
米ドル/円 |
1万5000円 |
0円 |
ユーロ/円 |
1万5800円 |
0円 |
豪ドル/円 |
9500円 |
0円 |
※スプレッドとはFX取引における実質的なコストのことです
※9:00~27:00の取引を想定しています
※通貨の価格は端数切り上げ
※通貨の価格とスプレッドは2023年10月3日時点の情報にもとづいています
通貨によっては1万円からでも取引できることがわかりますね。
ただし、1通貨や100通貨の取引で大きく稼ぐことは難しいでしょう。
たとえば、米ドルを1通貨(1米ドル)購入したところで、為替レート1円分の変動から得られる利益は1円です。
100通貨でも100円にしかなりません。
もし、1万円から大きく稼いでいきたいのであれば、これから紹介するレバレッジの利用も検討してみましょう。
3. FXなら1万円の資金で最大25万円分の取引ができる
FXはレバレッジを効かせることで、自己資金の最大25倍の金額を取引できます。
レバレッジとは小さな資金で大きな金額を取引できるしくみのことです。
たとえば、1万円をFX口座に入金しておけば、最大25万円分の取引ができます。
先の例で言えば、米ドルなら1600通貨購入できます。
為替レートが1円円安に動いた時の利益は1600円です。
ただし、レバレッジは大きな利益が狙える代わりに損失のダメージも同じだけ大きくなります。
1600通貨を購入して7円の円高が発生すれば、損失は1万1200円です(1600円×7円分の損失)。
損失額が自己資金を1200円オーバーしているため、超過分は借金として支払わなければいけません。
レバレッジは借金を追った場合にでも余裕をもって支払える範囲で利用することをおすすめします。
4. 1万円からFXを始めるなら「パートナーズFXnano」がおすすめ
ここまででFXの運用に興味を持った方もいるでしょう。
FXを始めるには証券会社でFX口座を開設する必要があります。
1万円から始めるのであれば「パートナーズFXnano」を検討してみましょう。
「パートナーズFXnano」は東証プライムに上場するマネーパートナーズグループが運営するFXサービスです。
100通貨からの少額取引ができるので、初心者でも安心して始められます。
また、スプレッドも魅力的で、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、メキシコペソ/円はいずれも0銭で取引ができます(9:00~27:00の間の取引の場合)。
※スプレッドとはFXにおける実質的なコストのこと
※米ドル/円は10/2~10/31のキャンペーン期間中
東証プライム上場企業が運営する安心感のもとで少額取引をするなら「パートナーズFXnano」がおすすめです。
参考資料
MeChoice編集部
・FXは1万円からでも取引できる
・1万円あれば100通貨ほど取引できるため、為替レート1円変動時の利益として100円をねらえる
・レバレッジを効かせれば取引金額を自己資金の25倍に引き上げることができるため、利益額も25倍になる(ただし、損失の場合のダメージも25倍)