2024年から制度が一新する予定の「NISA制度」。
皆さんはその内容をしっかりと確認したことがあるでしょうか。
「変わるのは知っているけど、具体的にどう変わるのか分からない」といった声もよく聞きます。
今回はそんな「新NISA」について、現行のNISA制度との違いに触れながらご説明していきたいと思います。
また、毎月3万円を30年間積立するとどれくらいの効果が期待できるのかも併せて見てみましょう。
1. 新NISA:主な変更点3つ
新NISAは現行NISAから何が変更されるのでしょうか。
主な変更点を新NISA・現行NISAと比較しながら見ていきます。
現行のNISA制度は一括投資の「一般NISA」と積立投資の「つみたてNISA」に分かれています。
なお、「一般NISA」と「つみたてNISA」は選択制で併用することはできません。
新NISA制度では一括投資が「成長投資枠」、積立投資が「つみたて投資枠」と名称が変わります。
そして、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用が可能となります。
1.1 現行NISA「一般NISA」
- 年間非課税枠:120万円
- 非課税保有期間:5年間
- 投資可能商品:上場株式、投資信託等
1.2 現行NISA「つみたてNISA」
- 年間非課税枠:40万円
- 非課税保有期間:20年間
- 投資可能商品:投資信託やETF
1.3 新NISA「成長投資枠」
- 年間投資上限額:240万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:上場株式・投資信託など
1.4 新NISA「つみたて投資枠」
- 年間投資上限額:120万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:投資信託やETF
非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能
上記のとおり、より利用しやすい制度へと生まれ変わります。
- 「まとまったお金を運用しながら、積立投資でコツコツ資産を積み上げたい」→可能!
- 「非課税優遇を受けながらもっと投資したい」→年間投資上限額アップ!
- 「非課税期間が気になって長期運用しづらい」→非課税保有期間が無期限に!
なお、現行の一般NISAとつみたてNISAは、2023年末で買付終了となります。
非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の”外枠”で現行の取扱い継続となりますのでご留意ください。