3. 新NISAは「リスク」を理解した上で検討を
新NISAスタートまであと2カ月をきりました。
そもそもリスク商品に対して抵抗がある人にとって、NISAは縁遠い制度かもしれません。
しかしながら、バブル期のように預貯金で資産を増やすことは難しい時代です。NISAに限らず、ある程度のリスクを伴いながらも「お金に働いてもらう」工夫は必要かもしれません。
超低金利の預貯金は「元本保証」という点では安心感があるかもしれませんが、インフレにより実質的な資産価値が目減りする可能性があることも理解しておきたいものです。
投資に伴うリスクとインフレリスクは性質は異なるものの、資産が減るという点においては同じと考えて良いでしょう。
4. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)
新NISAに関するよくある質問を見ていきます。
4.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけ、もしくは成長投資枠だけで使い切ることはできますか?
A1.つみたて投資枠だけで1800万円を使い切ることはできます。成長投資枠だけで使い切ることも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円となっています。
4.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?
A2.「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。
4.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?.
A3.金融機関は変更できます。非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。
参考資料
荻野 樹