3. まずは情報収集から。自分なりの取り組み方を見つけよう

今回は70歳代以上シニア世帯の貯蓄事情や年金額ついて確認しました。

十分な貯蓄額を持っている世帯もあれば、100万円未満の世帯も多く、世帯間の格差が浮き彫りとなっています。

さらに、公的年金でも同様に年金種類による格差がございました。

特に、厚生年金は年収や保険料を払い込んだ期間などによって受給額が異なります。

気になる方は、ねんきんネットやねんきん定期便を見て、おおよその年金受給額を確認してみましょう。

今の日本は「超低金利時代」のため、預貯金による利息で資産を増やすのは非常に難しい時代です。

しかしながら、「お金に働いてもらう=投資」で資産を増やす方法もあります。

投資ですので元本が保証されない点を考慮する必要がありますが、「長期」「分散」「積立」の3つの要点を掴むことでリスクを軽減することができます。

まずは情報収集から始めて、自分に合った老後対策を考えてみてはいかがでしょうか。

4. 貯蓄に関連する質問(FAQ)

よくある「貯蓄」に関連するご質問です。

4.1 Q1.「貯金」と「貯蓄」はどう違う?

「貯金」は、現金を自分で貯めること、あるいは銀行などの金融機関に預けることを指します。金融機関によっては「預金」ということもあり、貯金・預金、そして2つを合わせて「預貯金」というケースもあります。

一方、貯蓄は、貯金に加えて投資信託や株式、債券、外貨預金、不動産、保険、金(ゴールド)などの金融資産全般を指します。ただし、「貯蓄=貯金」を指す場合もあり、考えはさまざまです。

参考:金融広報中央委員会「知るぽると」

参考:金融庁「投資の基本」

4.2 Q2.「貯蓄」と「投資」はどう違う?

「貯蓄」は、銀行の普通預金や定期預金など安全性重視の金融商品にお金を貯めていくことを指します。一方、「投資」は、投資信託や株式など元本割れリスクを伴う金融商品にお金を投じて資産を増やすことを目的としています。

広義では、貯蓄に投資信託や株式、債券、外貨預金などを含む場合がありますが、「貯蓄と投資」で区別する場合には、以下のように使い分けるのが一般的です。

  • 貯蓄=元本割れリスクなし(普通預金・定期預金など)
  • 投資=元本割れリスクあり(投資信託・株式・債券・外貨預金など)

参考:一般社団法人 全国銀行協会「Q.「貯蓄」と「投資」はどう使い分けるのですか?」

参考:金融庁「投資の基本」

4.3 Q3.「貯蓄」も「資産運用」に含まれる?

「資産運用」とは、資産(お金)を金融商品を通じて効率的に増やす、あるいは貯めていくことを指します。

一般的に、投資信託や株式などにお金を投じて利益を期待することを資産運用という場合が多いようですが、銀行の普通預金や定期預金などで得られる利息も、お金を運用することによって得られるものですので、資産運用となります。

貯蓄は、広義では預貯金や投資信託、株式、債券、外貨預金、不動産、保険などの金融資産全般を指しますので、資産運用には貯蓄も含まれるということになるでしょう。

  • 資産運用=金融商品を通じて資産(お金)を効率的に増やす、あるいは貯めていくこと
  • 貯蓄=預貯金や投資信託、株式、債券、外貨預金、不動産、保険などの金融資産

参照:日本証券業協会「資産運用とは?」

参考資料

菅原 美優