配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。
株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。
よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。
今回はオリックス(8591)について、配当金やと株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. オリックス(8591)の配当金のリターンはいくらか
オリックスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当」と「2024年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年10月27日
- 株式の取得価格:2145円(取得日の終値)
- 2023年3月期・期末配当:42.8円
- 2024年3月期・中間配当:42.8円(予想)
- 100株ベースの配当金のリターン:8560円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. オリックスの株主優待のリターンはいくらか
オリックスは決算期(2023年3月期)現在、100株以上保有する方に向けて「ふるさと優待」と「株主カードによる優待」を提供しています。
たとえば「ふるさと優待」は、オリックスグループの全国各地の取引先が取り扱う商品を厳選してオリジナルカタログギフトに仕立て、対象となる株主に、好きな商品1点を選んでいただく優待制度です。
ギフトのひとつに、オリックス・バファローズの野球観戦に使える利用券(1000円×5枚)があります。
こちらを踏まえ、今回は優待のリターンを5000円と想定します。
※2024年3月31日で株主優待は廃止になります。