ガソリンの値上がりなど、物価高のニュースが続いています。

身近なモノの値上げは家計に重くのしかかりますが、実際に毎月の収支を把握されている方は少ないのではないでしょうか。

お金をしっかり貯めるためには、お金の流れを把握しておくことが重要です。計画的に貯めることが将来の蓄えに影響しすると言えます。

近年では「おひとりさま」が増加傾向になる中、世帯だけでなく個人でのお金の管理にも注目が集まります。

人生100年時代と長い老後を乗り切るためには、お金の管理が重要です。そこで今回は年金受給者、特におひとりさまの金銭事情から、将来への準備について考察していきます。

10月は年金支給月となりますが、今のシニアは厚生年金や国民年金をどれほど受給しているのでしょうか。

1. おひとりさまは増加傾向

内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」によると、50歳時の未婚割合は右肩上がりで推移しています。

• 1970年:男性1.7%・女性3.3%
• 2020年:男性28.3%・女性17.8%

働き方、生き方、考え方など多様化が進む現代。今後も未婚を選択する人が増えていくと予想されます。

また、離婚や死別を経ておひとりさまとして老後を迎える方もいるでしょう。

社会構造上、少子高齢化が進めば年金制度にも影響を与えます。つまり、現行の給付水準が維持されなくなる可能性があるということです。

「おひとりさま」に限らず、公的年金に頼らない老後対策の必要性が叫ばれる昨今。老後に向けてやるべきことは、年金だけに頼らない資産形成ではないでしょうか。

いまの「おひとりさま」シニアの暮らしぶりを参考に、老後のお金事情を考察してみましょう。