1.1 国民年金の平均受給額

国民年金は20歳から60歳のすべての国民に加入義務があり、納付期間など要件を満たした人が受給します。

自営業の人や会社員の妻で専業主婦だった人などは国民年金を受け取ることになりますが、国民年金の支給額は2023年において満額でも月6万6250円です。

学生時代に年金を納付しなかったなど未納期間があると、未納期間の分だけ年金受給額は減ります。

2022年12月の厚生労働省年金局の発表によると、実際の国民年金受給者の平均月額は5万6368円で、男女別にみると男性が5万9013円、女性が5万4346円となります。

1.2 厚生年金の平均受給額

厚生年金とは、会社員や公務員が勤務先で加入している年金制度です。

所得に応じて年金の納付保険料が決まり、受け取る年金額も変わります。所得が多く、高い厚生年金保険料を納付した人は、受け取る厚生年金額も多くなる仕組みです。

厚生年金保険料は労使折半で納付しており、国民年金(基礎年金)に加えて受給することができます。

また勤務時間等の要件を満たすことで、正社員に限らず(パートでも可)加入できます。

2022年に発表された2021年度末の厚生年金保険(第1号) 男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数によると、厚生年金受給者の平均支給月額は14万3965円(国民年金含む)です。

男女別にみると男性は16万3380円、女性は10万4686円となっています。