2. おひとりさま世帯「40歳代・50歳代」の支出は毎月いくら?

この章では40歳代・50歳代「おひとりさま世帯」の毎月の支出額を紹介します。

総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」を参考にします。

  • 40歳代男性:17万75円
  • 40歳代女性:16万5329円
  • 50歳代男性:18万2088円
  • 50歳代女性:17万6193円

男性と女性で支出平均は若干異なりますが、男女ともに支出のピークは50歳代です。こちらの傾向が貯蓄にも影響を与えているのかもしれません。

「今の生活を楽しむ」ことはひとつの価値観であり、特におひとりさま世帯では自分自身の責任のもと、楽しむこともひとつです。

ただし、「年金があるから老後資金は貯めなくてもいい」と思っている場合は黄色信号です。

実は年金だけで生活できるシニアは半分もいないのです。

最後に、いまのシニアは毎月年金をいくら受け取っているのか確認していきましょう。

3. 国民年金と厚生年金の平均月額はいくらか

公的年金には国民年金と厚生年金があり、どちらも原則として偶数月の15日に2カ月分が振り込まれます。

支給日が土日祝日の場合は直前の平日となるため、次回の年金支給日は10月13日金曜日です。

2カ月ごとの年金支給ということに、まずシニアは戸惑うことも多いでしょう。そして肝心の受給額について、国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)にわけて確認します。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から見ていきましょう。

3.1 国民年金の平均年金月額

全体平均:5万6368円

  • (男性)平均年金月額:5万9013円
  • (女性)平均年金月額:5万4346円

自営業者やフリーランスなどは、1階部分の「国民年金」にしか加入しないため、将来の年金は老齢基礎年金しか受給できません。

この場合、平均は男女ともに月額5万円台でした。貯蓄なしで老後を迎えるのは厳しいと感じるのではないでしょうか。