70歳までの継続雇用の努力義務化が行われたことで、働けるうちは働きたいという方が増えてきました。

働くことで得られるメリットは「毎月安定した収入を得る」「規則正しい生活ができる」「多世代と交流ができる」「厚生年金に加入することで受給額を増やす」など、さまざまなものがあります。

さらに、原則65歳からもらう年金を繰り下げれば、1カ月遅くなるごとに0.7%ずつ年金額が増額します。

今回ご相談のめぐみさん(仮)も、現在64歳のパート主婦で、65歳で仕事を辞めるか、もう少し働くかで悩んでいるとのことです。

1. もともとは65歳で仕事を辞めて、年金を受給する予定だったけど…

めぐみさん(仮・64歳)は、60歳で会社を定年してその後再雇用でパートになりました。

現在の月収は15万円。パートの仕事は、残業もなく日々の仕事が負担となることはほぼないとのこと。

もともとは65歳まで働き、その後は年金をもらいながら、ゆっくり暮らしたいと思っていたそうです。

しかし、もうしばらく厚生年金に加入すれば、その分年金額が増額します。

さらにその間、繰下げ受給も併せれば、1カ月遅くなるごとに0.7%ずつ年金額が増額することを聞き、考えが変わってきたとのことです。

 

 

というのも、めぐみさんのお母様は84歳、伯母様は92歳で共にお元気。「自分も長生きするかも?」と思ったとのこと。

それであれば、65歳から年金をもらうよりも、老後の年金が増える年金の繰下げ受給を申請して、長生きリスクに備えたいと考えるようになったそうです。

いまのところ、とりあえず68歳まで今のままで働き、年金を3年間繰下げしようと思っているとのことでした。