物価上昇や光熱費アップなどの報道を見聞きしても、「またか…」と、もう驚くことも減ってきました。
インフレはわたし達の生活を逼迫しています。
このまま生活費が上がっていったら老後の暮らしがどうなってしまうのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
2019年に大きな話題になった、老後2000万円問題は、もっと大きな金額になってしまう可能性もあります。
いったい老後はいくらぐらい年金がもらえるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
回は、現在のシニア世代の方々の収支や貯蓄事情を覗いていきたいと思います。
1. 【老齢年金世代】65歳以上シニア「厚生年金と国民年金」平均年金月額はいくら?
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現在のシニア世代の厚生年金と国民年金の平均年金月額を見ていきます。
1.1 厚生年金の平均年金月額
男女全体平均月額:14万3965円
- 男性平均月額:16万3380円
- 女性平均月額:10万4686円
※上記の厚生年金受給額には国民年金(基礎年金)部分を含みます。
厚生年金は、個人差が大きいのが特徴のひとつです。
主に会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入する厚生年金は、現役時代の毎月の給与や賞与などの報酬により保険料が決定します。
そして、この保険料と年金加入期間によって老後に受給する年金の「老齢厚生年金」部分が決定するため、現役時代の働きぶりが年金額に影響し、大きな個人差が生じます。