今年厚生労働省から発表された「令和4年簡易生命表」によりますと、男性の平均寿命は81.05年、女性の平均寿命は87.09年となっています。
日本の平均寿命を諸外国と比較しても、平均寿命は長くなっています。
そんな中、足元では物価上昇が進み、老後生活が心配な方も多いのではないでしょうか。
長くなるだろう老後のために、「少しでも年金を増やしたい」と考える方もいると思います。
そこで今回は老後受け取ることができる厚生年金と国民年金の受給額を増やす方法と、そのデメリットについて解説していきたいと思います。
1. 繰下げ受給とは。増額率を確認
繰下げ受給とは、本来65歳からの年金の支給開始を遅らせることによって、受給額を引き上げるものです。
繰下げ受給を行うことで、月あたり0.7%増額されます。
繰下げ受給は1ヶ月単位で可能で、最大75歳まで繰下げることができます。
年金額は70歳まで繰下げると42%、75歳まで繰下げると84%増額されます。
たとえば月15万円の支給額であれば、75歳まで繰り下げると27万6000円になります。
繰下げ受給は、厚生年金と国民年金でそれぞれ選択することができます。