注文住宅で思い通りに行かないポイント1:階段の形状が変更できなかった
まずは階段です。角が三角形になっている普通の階段ではなく、こちらの夫婦はインスタでよくみる「全部の踏み板が四角」という形状の階段を希望していたそうです。
しかし標準仕様にはなく、オプションとしても形状の変更ができなかったため、掃除のときに苦労しています。
「階段の角が三角形になっているため、掃除機で吸いにくいんです。掃除機のあとにわざわざ拭き掃除をするのはとても面倒です」
家の間取りや設計に影響がでる「階段」などの形状の変更は大変です。設計が決定したあとに住宅メーカーに依頼しても手遅れになる恐れがあります。
手遅れになる前に、担当者に希望を細かく伝えておきましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント2:スイッチのニッチを設置できなかった
スイッチのニッチ(壁の一部を凹ませたスペース)が設置できなかったのも驚いたそうです。
「ニッチにインターホンや給湯器のリモコンなどをすべて一箇所に集めたかったのですが、構造上、柱を凹ませることはできないと言われました。仕方なくニッチは諦めました」
ニッチを作ることができないのは、以下のような場所です。
- 住宅の外周面
- 構造上柱がある場所
住宅の外周面には、断熱材が詰まっています。その部分にニッチを作ると家の断熱性が損なわれる恐れがあります。
さらに、家の柱があるところにもニッチは作ることができません。仮に、家の主要部分である柱を削ってニッチを作成してしまうと家の耐震面や構造面に影響がでます。
ニッチの作業工程として
- 作成する位置の確認
- 下地の作成
- 仕上げ
という作業が必要です。
「ニッチのひとつやふたつくらい簡単にできるのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、意外と大変な作業であることを覚えておきましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント3:水回り設備のメーカーを自由に選べなかった
ご夫婦は、キッチンとお風呂は別々のメーカーを希望していました。しかし、キッチンとお風呂とトイレは同じメーカーで統一しないといけないと言われたそうです。
「理想を抱えていたのに妥協することになってしまった」と後悔しています。
住宅メーカーの都合とはいえ、そもそもなぜ同じメーカーに統一しないといけないのでしょうか。
実は、風呂やトイレ、洗面台などを同じメーカーでまとめて仕入れたほうが安くできるからです。
とはいえ、住宅メーカーによっては好きな設備を選べる会社があるため、事前に確認してみましょう。