国土交通省が公表した資料によると、全国の注文住宅取得世帯における住宅の選択理由で最も多いのは「信頼できる住宅メーカーだったから」で54.7%です。
今回ご紹介するご夫婦も、信頼のおける大手の住宅メーカーの注文住宅を京都に建てました。設備や仕様など、自分たちの希望通りの家にできるのが注文住宅を選んだ理由です。
ところが、契約した住宅メーカーの家が「ユニット工法」であることを理由に、契約したあとに「標準以外はできない」と断られてしまいました。
このご夫婦のように、せっかく自由に家づくりができると思って契約したのに、希望通りの家が建てられないと後悔しますよね。
そこでこの記事では、夫婦が驚いた「注文住宅で要望通りにならなかった4つのポイント」を詳しくご紹介します。
これから注文住宅を建てようと考えている方は、注文住宅を契約する前に「できること」と「できないこと」をしっかり確認し、後悔のない家づくりを実現させましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント1:階段の形状が変更できなかった
まずは階段です。角が三角形になっている普通の階段ではなく、こちらの夫婦はインスタでよくみる「全部の踏み板が四角」という形状の階段を希望していたそうです。
しかし標準仕様にはなく、オプションとしても形状の変更ができなかったため、掃除のときに苦労しています。
「階段の角が三角形になっているため、掃除機で吸いにくいんです。掃除機のあとにわざわざ拭き掃除をするのはとても面倒です」
家の間取りや設計に影響がでる「階段」などの形状の変更は大変です。設計が決定したあとに住宅メーカーに依頼しても手遅れになる恐れがあります。
手遅れになる前に、担当者に希望を細かく伝えておきましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント2:スイッチのニッチを設置できなかった
スイッチのニッチ(壁の一部を凹ませたスペース)が設置できなかったのも驚いたそうです。
「ニッチにインターホンや給湯器のリモコンなどをすべて一箇所に集めたかったのですが、構造上、柱を凹ませることはできないと言われました。仕方なくニッチは諦めました」
ニッチを作ることができないのは、以下のような場所です。
- 住宅の外周面
- 構造上柱がある場所
住宅の外周面には、断熱材が詰まっています。その部分にニッチを作ると家の断熱性が損なわれる恐れがあります。
さらに、家の柱があるところにもニッチは作ることができません。仮に、家の主要部分である柱を削ってニッチを作成してしまうと家の耐震面や構造面に影響がでます。
ニッチの作業工程として
- 作成する位置の確認
- 下地の作成
- 仕上げ
という作業が必要です。
「ニッチのひとつやふたつくらい簡単にできるのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、意外と大変な作業であることを覚えておきましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント3:水回り設備のメーカーを自由に選べなかった
ご夫婦は、キッチンとお風呂は別々のメーカーを希望していました。しかし、キッチンとお風呂とトイレは同じメーカーで統一しないといけないと言われたそうです。
「理想を抱えていたのに妥協することになってしまった」と後悔しています。
住宅メーカーの都合とはいえ、そもそもなぜ同じメーカーに統一しないといけないのでしょうか。
実は、風呂やトイレ、洗面台などを同じメーカーでまとめて仕入れたほうが安くできるからです。
とはいえ、住宅メーカーによっては好きな設備を選べる会社があるため、事前に確認してみましょう。
注文住宅で思い通りに行かないポイント4:お風呂の棚や鏡を取り外せなかった
ご夫婦いわく「お風呂の棚や鏡は掃除が大変なので、つけないつもりでいました。しかし標準でついているため、取り外すことはできないと言われたのは驚きました」
お風呂の鏡や棚には、以下のような使用用途があります。
- 髭剃り時
- 洗顔時
- シャンプーやリンス置き場
しかし、ご夫婦のように風呂場で鏡や棚を使わない方も多いのではないでしょうか。住宅メーカーによっては、鏡や棚を取り外すときに「お風呂の壁を傷つけてしまう」などの理由で断られます。
取り外し可能かどうかは、あらかじめ住宅メーカーに確認してみましょう。
注文住宅で事前に確認したいこと
「注文住宅だから希望通りの家が実現する」という考えでは、このご夫婦のように後悔することもあります。
家づくりで後悔しないためには、契約前に住宅メーカーに対しての以下の行動が大切です。
- 希望する間取りや設備などには細かい要望を反映させておく
- 契約後に希望が変わってもどの範囲まで変更できるのか確認する
つまり、住宅メーカーと契約を交わす前に「できること」と「できないこと」をしっかり確認しておくことが大切です。
そのためには、信頼できる担当者がいる住宅メーカーを選ぶのも大切です。



