「Pokémon GO(ポケモンGO)」と「Ingress(イングレス)」を開発するNianticは、2017年12月5日に、位置情報を活用したゲーム「Ingress」の次世代版である「Ingress Prime(イングレス・プライム)」を開発中であることを発表。また、IngressのSF的世界観に基づいたアニメシリーズも制作されているとコメント。

イングレスとは

Ingressは大規模多人数同時参加型ゲームプレイを実現したリアル・ワールド・ゲーム。プレイヤーは「エンライテンド」と「レジスタンス」という2つの陣営のどちらかをを選択し、2つの陣営に分かれたプレイヤーは「ポータル」と呼ばれる現実世界にある公共のアートやランドマークに隠された拠点を見つけ、 奪い合うことでプレイを進める。

Ingressは、2012年のリリース以来、2,000万回以上ダウンロードされている。また、2,000回以上開催されたリアルイベントには世界中にいる数十万人のプレイヤーが参加した実績がある。このIngressのプラットフォーム上に、次世代版である「Ingress Prime」を構築する予定。

イングレス・プライムは何が変わるのか

Ingress Primeは、従来のIngressのユーザーインターフェイス(UI)とサウンドを刷新したものになる予定。新たな機能としては、スマートフォン(スマホ)のカメラを活用したAR技術を駆使するとのこと。新旧のプレイヤーはともにリアル・ワールド・ゲーム、そして「エンライテンド」と「レジスタンス」との間のバトルを体験できるようになる。

『Ingress Prime』のリリースは2018年。新しいストーリーラインの一部として、舞台となるゲームボードはリセットされるが、全プレイヤーの進行状況やレベル、アイテムなどのステータスはIngress Primeにおいても引き継がれるとのこと。

NianticはポケモンGOの開発・運営会社

Niantic, Inc.のCEOであるジョン・ハンケは、2011年にGoogleの社内スタートアップとしてNiantic Labs(ナイアンティック・ラボ)を設立。

2015年9月にNiantic Inc.としてGoogleから独立し、Google Inc.、ポケモングループ、任天堂株式会社から出資を受けている。

位置情報ゲームの可能性を広げたイングレス

テクノロジーセクターに詳しい証券アナリストは、「ポケモンGOの爆発的な普及も、イングレスの基盤があったことが大きい。今回Nianticが次世代イングレス、イングレス・プライムの開発やリリースのタイミングを発表したことで、他のコンテンツにどのような影響が出てくるのか期待感はある」とコメント。

引き続き、Nianticのイングレスシリーズには注目だ。

青山 諭志