日本株にはない米国株の魅力とは
株式投資では多数の銘柄を保有することでリスクを低減できるとされています。
よく分散された六十の銘柄を組み入れると、非システマティック・リスクはほとんど取り除かれ、それ以後このポートフォリオは(ベータが一)だからほとんど市場と同じように動くようになる。
出所:バートン・マルキール「ウォール街のランダム・ウォーカー」
非システマティックリスクとは市場リスクとはことなる個別企業に起因するリスクのことです。
たとえば、不祥事の発覚や大規模な新規受注の獲得などがリスク要因となります。
ところで、国内の上場株は100株単位での購入が原則となっており、最低でも株価に100を乗じた資金が必要となります。
株価が1万円の企業であれば最低100万円は必要になるということです。
多くの投資家にとって日本株を60銘柄保有することはハードルが高いでしょう。
いっぽうで米国株は1株から購入できるため、日本株よりも分散投資がしやすいのです。
株式投資をするのであれば、アップルやマイクロソフトなどの米国企業にも目を向けるといいでしょう。
もしくはよく分散されたポートフォリオに月100円から投資できる投資信託を一定割合持つことでも分散投資は可能です。
米国株は新NISAの対象
米国株は新NISAの対象であることから、利益に対する非課税措置を受けられます。
年間240万円分の投資から得られる利益が半永久的に税負担免除となるため、米国株に投資するなら利用を検討してみましょう。
SBI、松井証券は新NISAに向けて米国株の手数料無料化を発表
SBI証券と松井証券は新NISA枠における米国株の売買手数料無料化を発表しています。
今後は他社の追随も考えられ、米国株はますます手軽に取り組める投資対象となることでしょう。
参考資料
- テクニカル分析の解説サイト「テクニカルブック」
- SBI証券「新NISAにおける米国株式および海外ETF売買手数料無料化のお知らせ」
- 松井証券「新NISA口座での日本株、米国株、投資信託の売買手数料無料化のお知らせ」
- バートン・マルキール「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」
久保田 雅大