3. 「国民年金と厚生年金」みんなの受給額を1万円刻みで確認

60歳~90歳以上の国民年金と厚生年金の平均受給額を見てきました。

より実態を把握するために、別の角度からも年金額をチェックしてみましょう。

国民年金と厚生年金の月額階級別、つまり1万円刻みの受給者数で、「月額いくら受け取っている人が多いのか?」を確認します。

3.1 国民年金:月額階級別(1万円刻み)老齢年金受給者数

  • 1万円未満:7万27人
  • 1万円以上~2万円未満:28万4152人
  • 2万円以上~3万円未満:90万3006人
  • 3万円以上~4万円未満:274万9550人
  • 4万円以上~5万円未満:463万6048人
  • 5万円以上~6万円未満:791万730人
  • 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
  • 7万円以上~:187万2466人

国民年金のボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」ですが、平均は5万円台でした。

繰上げ受給を選択した方や、保険料未納期間があった方の減額された受給額により平均受給額が引き下がったと考えられます。

3.2 厚生年金:月額階級別(1万円刻み)老齢年金受給者数

  • 1万円未満:9万9642人
  • 1万円以上~2万円未満:2万1099人
  • 2万円以上~3万円未満:5万6394人
  • 3万円以上~4万円未満:10万364人
  • 4万円以上~5万円未満:11万1076人
  • 5万円以上~6万円未満:16万3877人
  • 6万円以上~7万円未満:41万6310人
  • 7万円以上~8万円未満:70万7600人
  • 8万円以上~9万円未満:93万7890人
  • 9万円以上~10万円未満:113万5527人
  • 10万円以上~11万円未満:113万5983人
  • 11万円以上~12万円未満:103万7483人
  • 12万円以上~13万円未満:94万5237人
  • 13万円以上~14万円未満:91万8753人
  • 14万円以上~15万円未満:93万9100人
  • 15万円以上~16万円未満:97万1605人
  • 16万円以上~17万円未満:101万5909人
  • 17万円以上~18万円未満:104万2396人
  • 18万円以上~19万円未満:100万5506人
  • 19万円以上~20万円未満:91万7100人
  • 20万円以上~21万円未満:77万5394人
  • 21万円以上~22万円未満:59万3908人
  • 22万円以上~23万円未満:40万9231人
  • 23万円以上~24万円未満:27万4250人
  • 24万円以上~25万円未満:18万1775人
  • 25万円以上~26万円未満:11万4222人
  • 26万円以上~27万円未満:6万8976人
  • 27万円以上~28万円未満:3万9784人
  • 28万円以上~29万円未満:1万9866人
  • 29万円以上~30万円未満:9372人
  • 30万円以上~:1万4816人

※国民年金部分を含む

厚生年金のボリュームゾーンは10万円以上~11万円未満です。

次に多いのが8万円以上~9万円未満、17万円以上~18万円未満とバラツキが見られますね。

「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の年金見込額をチェックしてみることをおすすめします。

4. 「出来ることから」、まずはスタート地点に立つこと 

いかがでしたか?今回は今どきシニアの年金事情について詳しく見てきました。

意外と受け取れる年金は少ないなと感じた方も多いのではないでしょうか?

もちろん理想のライフスタイル、お金に対する価値観は人それぞれなので「不足」を現時点で感じないという方もいらっしゃるでしょう。

まずはできることから、とりあえず動いてみる!というのは大事かもしれません。

何事もスタートが肝心です。後から「あの時…」とならないよう、走り出してみましょう。

意外と身近に「できること」は溢れているかもしれませんよ!

参考資料

笹村 夏来