「老後2000万円問題」が話題となって、もう4年を経過しました。

「老後に2000万円も必要ない」、「2000万円だけでは足りない」などさまざまな意見が飛び交いましたね。

老後にいくら必要かはさておき、公的年金による収入だけではカバーできない生活費の補填、突発的な支出などに備えて、老後資金として資産を蓄えておく必要はあるでしょう。

老齢年金の支給開始年齢が後ろ倒しになるのではないか、支給金額が大きく減っていくのではないか、など公的年金に対して不安を抱える人は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、年金制度の仕組みや、現在の高齢者世代がどのくらいの年金額を受け取っているのかを確認していきます。

老後対策への最初のステップとして、まずは年金制度&年金事情を把握することから始めてみましょう。

1. 「国民年金と厚生年金」の仕組みと特徴を確認 

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2種類で構成されており「2階建て」構造といわれています。

それぞれの特徴を確認していきましょう。