日本の秋を代表する花と言えば、まず思い浮かべるのがキク科の植物。

花弁が多くゴージャスな品種から、一重咲きで素朴な美しさが光る品種まで多種多様です。

今回は秋の花壇に和の趣を添えてくれるキク科の植物を紹介します。

秋花壇に咲かせたい〈キク科の植物〉の魅力

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〈キク科の植物の魅力 1〉花色や品種が豊富

キク科の植物は世界中に2万種を超す品種が存在し、日本だけでも約400種類もあるとされています。カラーバリエーションも豊富で、明るい色合いから落ち着いたトーンまでさまざま。

長い花弁を放射状にパッと開き、いわゆるキク咲きと言われる典型的な花もあれば、アザミのように細く尖った花弁で、一見キク科とは思えない個性的な花もあります。

〈キク科の植物の魅力 2〉多くの小花がひとつの花を形成

キク科の大きな特徴は、ひとつの花が実は多くの小花の集合体であるということ。このような形状の花を「頭状花序(とうじょうかじょ)」と言います。

個々の花弁がひとつの小花であり、それぞれに雄しべと雌しべが存在。小さいながらも花としての構造を持った個体が集まって、ひとつの大きな花を形成しています。

秋に花咲く〈キク科の植物〉オススメ10選

〈オススメ 1〉ダリア

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秋の花壇を彩る花としてなじみ深いダリア。ゴージャスで優雅な花からシンプルで野趣あふれる花まで、多様な花姿と豊かな花色がそろっています。

寒さにやや弱いので、春に植えた球根は冬には掘り上げたほうがよいでしょう。※参考価格:800~1000円前後(1球)

〈オススメ 2〉ガイラルディア

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ガイラルディアは初夏から秋まで咲き続け、鮮やかな花色が魅力的。細い茎をしなやかに立ち上げ、深い切れ込みが入るカワイイ花を咲かせます。

耐寒性や耐暑性が強く、強健な性質なので植えっぱなしでも大丈夫です。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)