3.3 資産形成のポイント3. 積立投資を利用する
一括で運用できる資金がすでにある場合、一括で運用するほうが運用効率は上がるというのは事実ですが、投資を始めるのに、誰もが最初からまとまった資金を持っているわけではありません。
月3万円でも30年積み立てれば元金が1080万円になります。これを年率5%で最初から運用いていたら約2500万円に到達します。
投資にはリスクも伴いますが、世界株式の過去100年の平均利回りはおよそ7%なので、5%で考えていただいたとしても積立投資力は偉大と言えるでしょう。
4. まとめ
今回は、平均寿命が伸びたことで必要になった「資産運用」について解説しました。
資産運用と聞くと、分からないと思ってしまう方もいらっしゃいますが、資産運用はゴルフと似ています。
ゴルフの道具には、距離は飛ぶがブレやすいドライバーと、距離は出ないが正確なパターがあります。
65歳以上のグリーンにのっている方にドライバーを渡す人がいれば、どのように思いますか?
逆に資産形成層にパターを渡すことも、これと同様に危険なことだという考え方もできます。
我々は今の年齢やゴールを正確に把握して、豊かな老後を目指したいものです。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」(2022年7月29日公表)
- 内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」
足立 祐一