イタリア旅行ではどのぐらいのチップが必要なのか

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ガイドブックを見ると、チップは総額の10%とか、レストランの格によって異なるとか、さまざまな書き方がされています。イタリアを旅行する場合、具体的にはどのくらいのチップを払うべきなのでしょうか。

イタリアのレストランは、テーブルによって担当する給仕が決まっています。その人のサービスに満足をしたら、食事代はクレジットカードで支払っても、立ち去るときにさりげなく5ユーロ程度を置いていくのが礼儀です。

逆に、ひどいサービスでまったく満足できなかった場合は、チップをわざと置かないという人もいます。

タクシーに乗ったり、ホテルに宿泊する場合も、あくまで気持ちとしてチップを置くというのが基本です。とはいえ、ホテルに関しては最近はチップを残す習慣が薄れている傾向があるようです。

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しかしカプリのような観光地では、青の洞窟を見学するにあたって、船頭さんたちにチップを催促されることもあります。こちらも「義務」ではありませんが、慣習に従う人が多いのが実情です。

物価高が顕著な近年は、以前のように1ユーロやセント単位の小銭だけを残すのはあまり好意的には見られなくなりました。

馴染みのバールで、おつりをそのまま受け取らずに残すくらいの小銭であれば、問題はありません。また、ファーストフード感覚の食事をするくらいなら、チップを残す必要はないでしょう。

ドレスアップして出かけるレストランであれば、良いサービスに対して10ユーロ札を残すくらいの寛容さを見せるとベターです。声高に「ここにチップを置いたよ」などと無粋なことは言わないのも、礼儀のひとつとされています。