1. 「おひとりさま女性」は高齢になるほど増加傾向
令和2年国勢調査によると、女性のおひとりさまは45歳以降84歳にかけて徐々に増加していく傾向にあります。
下表は、全世帯に対する男性と女性のおひとりさま世帯の割合を年齢ごとにまとめたものです。
女性のおひとりさま世帯を見ると、55歳以上は徐々に割合が増えていき、64歳までは男性のおひとりさま世帯の方が多いですが、65歳からは女性の方が多くなっています。
また、75歳〜84歳の年代では女性の26.0%、つまり約4人に1人がおひとりさまであることがわかります。
近年、「おひとりさま」という言葉が定着してきたこともあり、今後も老後をひとりで生活する女性は増加する可能性があるでしょう。
2. 「厚生年金」おひとりさま女性は月額いくら?
おひとりさま女性の年金は月額いくらもらえるのか、また、年金だけで生活していけるかどうかについて見ていきましょう。
2.1 厚生年金の平均月額は約10万円
厚生労働省の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、おひとりさま女性の厚生年金の平均月額は10万4686円です。
なお、男性の平均月額は16万3380円で、男性女性を合わせた平均額は14万3965円です。
おひとりさま女性の平均受給額は、男女を合わせた平均額よりも約4万円、男性よりも約6万円少ないことがわかります。
では、年金月額が約10万円の場合、年金だけで生活費をカバーすることはできるのでしょうか。