サツドラホールディングスのセグメント情報
同社の報告セグメントは「リテール事業」のみで、それ以外は「その他事業」とされる。
サツドラホールディングスのリテール事業
同社のリテール事業は「ドラッグストア」「インバウンド」「調剤」「その他」に区分される。
「ドラッグストア」
北海道内でのドミナント化を目指した、ドラッグストアフォーマット店舗と店舗内調剤併設薬局で構成される。
ドラッグストアフォーマット店舗の営業面では、ESLP(エブリデー・セイム・ロープライス)を中心とする価格戦略を推進している。それにより、顧客から支持される店舗づくりや、作業平準化による業務効率の改善を目指すとともに、生鮮食品を含めた商品カテゴリーの拡大を図っている。
また、サツドラアプリを活用したデジタルマーケティングの推進にも取り組んでいる。
当第1四半期は、物価上昇による生活防衛意識の高まりを受け、1人あたりの買上点数は減少した。
しかしながら、人流回復や好天に恵まれ夏物季節品が好調に推移したことに加えて、店舗数が純増した結果、ドラッグストアフォーマット売上高は前年同期比+6.0%の209億3400万円となった。
「インバウンド」
訪日外国人が多く訪れる観光地などでのインバウンドフォーマット店舗の運営を行っている。
休業していた店舗を順次営業再開し、訪日外国人観光客の需要を取り込むことができた結果、売上高は前年同期の9倍以上の12億8600万円となった。
「調剤」
調剤専門薬局の運営を行う。
新たに開設した調剤薬局の増収効果や、地域支援体制加算・後発医薬品調剤体制加算の強化などにより、売上高は前年同期比+2.7%の10億5700万円となった。
「その他」
北海道くらし百貨店を運営している。
1店舗閉鎖して、計2店舗となったが、売上高は前年同期比+34.0%の2億100万円となった。
サツドラホールディングスのその他事業
- 北海道共通ポイントカード「EZOCA」を活用した地域マーケティング事業
- 決済サービス事業
- ユーザー目線での課題解決を目指したPOSアプリケーションなどの開発・販売
- 小中学生向けのプログラミングスクールの運営
- 小売と地域をテーマに課題解決を目指す国内外の法人向け情報提供サービス
- 当社既存事業とのシナジーや新規事業創出を目指すCVC事業
などを行っている。
同社グループの強みである北海道共通ポイントカード「EZOCA」の会員数は、2023年7月末現在、210万人を超えている。
また、決済サービス事業においては、非接触型決済への需要が高まるなか、国内キャッシュレス決済は堅調に推移した。
その他事業の売上高は前年同期比+26.4%の4億2300万円、セグメント利益は前年同期比+1200万円の200万円となった。