iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)と並ぶ、税制優遇制度「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」は、2024年にパワーアップした「新しいNISA」に生まれ変わります。
「投資は富裕層が余剰資金で行うもの」というイメージは薄くなり、投資に関心を持ちながら資産づくりを行う人のすそ野が、各年齢層でひろがってきた感も。
とはいえ、社会に出てから日が浅い20代と、比較的資産の余裕がありそうな60代とでは、投資に対する意識にも違いがありそうですね。
今回は、2023年9月12日、株式会社RESが公表した「20代会社員とシニア60代の出世感や投資に関するギャップ調査(※)」の結果を交えながら、「新しいNISA」制度についても整理してみましょう。
【20代 vs 60代】投資への意欲は若い方が高い!?
まず、株式会社RESが公表した「20代会社員とシニア60代の出世感や投資に関するギャップ調査(※)」の結果を見ていきましょう。
※調査対象:一都三県に在住、現役の20代会社員200人と60代のシニア200人、合計400人
「資産を増やしたい」20代会社員が17ポイント高い!
同調査では、「資産(財産)を増やしたいと思いますか?」という問いに、60代シニアの58%が「はい」と回答。20代会社員ではそれを17ポイント上回る75%が「資産を増やしたい」と答えています。
ちなみに「現在NISAの口座を持っている」と答えた人の割合は、60代シニアでは30%、20代会社員では45%。
さらに、2024年にスタートする新NISAを「使う・使う予定」と答えた人の割合は60代シニアでは26%、20代会社員では59%となっています。
社会に出てから日が浅い20代は、これから訪れる様々なライフイベントに向けた資産づくりの基礎固めの時期。中には長期的な資産運用を行っている人もいるかもしれませんね。
次では、スタートまであと4カ月を切った「新NISA」の改正ポイントについても整理しましょう。