今年も甲子園では熱い戦いが繰り広げられました。
47都道府県で争うというところが、特別に応援したいという気持ちにさせるのかもしれませんね。
ところで、老後生活に欠かせない年金の受給額の水準も都道府県によって異なるというのはご存知でしょうか。
決して「住んでいる都道府県によって年金額が決まる」というわけではないのですが、ある要因によって結果的に年金額の水準が高い都道府県もあるのです。
今回は、年金額が多い都道府県のベスト5や、受給額に差が出る理由について解説します。
1. 厚生年金の全国平均は月額で約14万円
厚生年金とは、国民年金の上乗せとして会社員や公務員等が加入する公的年金です。
一定の要件を満たした場合、将来は国民年金を含む老齢厚生年金が受給できます(遺族年金、障害年金もあります)。
まずは老齢厚生年金(第1号)の全国平均について、厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から確認しましょう。
1.1 厚生年金(老齢厚生年金)の年金月額
〈全体〉平均年金月額:14万3965円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3380円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4686円
※国民年金の金額を含む
1.2 受給額ごとの人数
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人
全国平均は14万3965円。ただし、幅広い受給額に分布している様子がわかります。個人差が大きいゆえ、実は都道府県の間にも差が生じています。
次章では、都道府県別に厚生年金の平均月額を見てみましょう。