株式を購入する際に、皆さんが気にするポイントは何でしょうか。

それぞれの人によって、株式を購入する理由は異なると思います。例えば、「その会社の商品を愛用しているから」とか、「経営哲学に好感が持てるから」といった理由です。しかし、多くの人が気にするのはやはり「リターン」ではないでしょうか。

株主優待や配当は、リターンを実感しやすい要素かもしれません。しかし、株価は市場の動向や企業の業績に影響を受けて変動し、リターンに大きな影響を与えます。

株式投資を行う場合、株価の上昇や下落には細心の注意を払っておく必要があります。

そこで今回は、大林組(1802)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。

それではまず、配当金について見ていきましょう。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て始値となっています。

1. 1. 大林組(1802)の配当金のリターンはいくらか

大林組(1802)の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期・中間配当」「2023年3月期・期末配当」を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年9月16日
  • 株式の取得価格:964円(取得日の始値)
  • 2023年3月期・中間配当:21円
  • 2023年3月期・期末配当:21円
  • 100株ベースの配当金のリターン:4200円

それでは次に、株価変動によるリターンを計算します。