海運大手2社の年初からの株価は、一時は配当落ちや業績減速の影響などによる調整があったと考えられるものの、その後は堅調な推移となっています。
今回は海運大手2社の株価やリスク、配当金、株主優待をみていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. 「商船三井(9104)と日本郵船(9101)」配当落ちが重しか
商船三井と日本郵船は、ともに近年の好業績を背景とした配当利回りの高さが注目されやすい銘柄です。
2023年3月31日時点の2022年度配当見通しと株価をもとにすると、日本郵船の配当利回りが16.8%(株価3089円、配当見通し520円)、商船三井が16.9%(同3310円、560円)でした。
一方で、両社とも3月が配当落ちのタイミングだったため、その前後にあたる2023年3月から5月頃まで、株価は下落傾向にあったと考えられます。