4. 商船三井と日本郵船の配当と株主優待

最後に配当金と株主優待を確認しましょう。

日本郵船の2022年度の配当は1株あたり年間520円でしたが、2023年の予想は130円と慎重な見通しを示しています。

ただし、「2023年3月期 通期決算説明会」にて2022年度末時点の見通しは120円だったため、当時より年間で10円配当見通しが回復しています。

商船三井も同様で2022年度は560円から、2023年度予想は180円の減配見通しとなっています。

両社とも、2022年度通期決算と共に発表した配当見通しにおいてすでに減配予想を示しています。

続いて株主優待ですが、日本郵船では「飛鳥クルーズ」の優待券が付与されます。こちらは1枚につき1クルーズ1名様10%の割引となる券です。付与の条件は下記の通りです。

4.1 日本郵船クルーズ優待券付与の条件

商船三井の株主優待には、カタログギフトの付与があります。付与条件は300株以上を2年以上継続保有することです。各地の名産品等をセレクトした、3000円相当の商船三井オリジナルカタログとなっています。

また、商船三井でも「にっぽん丸」クルーズの優待券があります。

4.2 商船三井「にっぽん丸」クルーズ優待券付与の条件

こちらは、1枚あたり1クルーズ1人2枚まで優待券を利用できます。

1枚あたり10%割引となるため、2枚使って20%割引とすることが可能です(ただし、30日以上のクルーズは、1枚当たり3%割引となります)。

参考資料

宮野 茉莉子