ANYCOLORの当第1四半期業績

同社は、動画コンテンツ関連事業の単一セグメントである。

また、子会社および関連会社はないため、同社決算は単体決算となる。

ANYCOLORの当第1四半期「売上高」

売上高は前年同期比+50.9%の89億4700万円となった。

同社では売上高を以下のように区分管理している。

  • 「にじさんじ」:日本国内で活動する「にじさんじ」に所属するVTuberの活動から生じる国内外での各領域の売上
  • 「NIJISANJI EN」:「NIJISANJI EN」に所属するVTuberの活動から生じる国内外での各領域の売上を計上
  • 「その他」:中国ビジネス(にじさんじ、NIJISANJI EN所属VTuberによるビリビリ配信等を含む)、韓国及びインドネシアで活動する「にじさんじ」に所属するVTuberの活動から生じる国内外での各領域の売上を計上

「NIJISANJI EN」売上高は前年同期比▲16.3%の16億3000万円、「その他」売上高は前年同期比▲23.5%の1億7900万円であった。

「NIJISANJI EN」の減収要因は以下のとおりである。

  • 前年同期に実施した大型コマース施策が今四半期にはなかったこと
  • 「NIJISANJI EN」の日本人ファンの嗜好が国内VTuberに移ることによる、国内ファンからの消費の鈍化

一方、「にじさんじ」売上高は、前年同期比+80.7%の41億2200万円と大幅な増収であった。

既存VTuberによるユニットである「ChroNoiR」「ROF-MAO」、昨年デビューの新規VTuberによるユニット「VOLTACTION」などの、ユニットプロデュース効果が順調に推移しており好調となった。

ユニット展開による売上高は、前年同期比+114.5%と急拡大している。

また、ユニット展開に加えて、4周年記念ライブイベントのBlu-rayの販売やにじさんじ甲子園関連のグッズ販売などの、にじさんじ全体としての施策も好調であった。

ANYCOLORの当第1四半期「営業利益」

直接変動費率が発注先の見直し等の、継続した原価低減活動の成果から、前年同期比▲7.6ptと改善傾向にある。

また、その他の売上原価、販管費は、事業規模の拡大に伴い売上高対比の比率は低減している。

その結果、営業利益率は前年同期比▲9.4ptと改善しており、営業利益率は前年同期比+90.5%の40億4400万円と、大幅な増益となった。

ANYCOLORの当第1四半期「経常利益」「四半期純利益」

売上高および営業利益が大幅な増収増益となったため、経常利益は前年同期比+90.6%の40億2600万円、四半期純利益は前年同期比+91.0%の27億9700万円となった。