2. 8月支給と10月支給で「年金の手取り額」が変わるワケ

人によっては、8月支給分と10月支給分の年金で手取り額が変わります。

これは、基本的には2023年度に支払うべき住民税や介護保険料、健康保険料が10月に本決定するためです。

2023年4月~8月に年金から徴収される住民税や介護保険料、健康保険料は2021年の所得を基に計算された仮の金額です。

2023年10月からは、2022年の所得を基に計算された本来支払うべき住民税や介護保険料、健康保険料が年金から徴収されます。

そのため、2021年と比べて2022年の所得が増えた人は、徴収される住民税や介護保険料、健康保険料が増え、10月からの年金手取り額が減る仕組みです。

2021年から新たに働き始めた人や株式などの売却で所得が増えた人は、注意しましょう。

また、ほかにも年金を受け取り始めて1年目の人も、10月から手取り額が変わる可能性があります。

これは、年金を受け取り始めて1年目の人は、9月までの住民税や介護保険料、健康保険料を納付書もしくは口座振替で支払うためです。

年金から住民税や介護保険料、健康保険料が天引きされるのは、10月支給分からとなります。

納付書や口座振替で支払っていた金額が、直接年金から天引きされるようになるだけですが、振り込まれる金額が変更となるため注意しましょう。

なお、自治体によってスケジュールが異なる場合もありますので、詳しくはお住まいの自治体で確認するといいでしょう。

3. 「年金手取り額」が変わる人には10月に年金振込通知書が送付される

10月から年金の手取り額が変わる人には、年金振込通知書が新たに送付されます。

年金振込通知書を見れば、10月から徴収される住民税や介護保険料、健康保険料を把握可能です。

年金振込通知書が送られてきた人は、ぜひ中身を確認して2023年10月からの手取り額を確認してください。