4. 2023年度の年金支給額自体は増額

2023年10月から年金の手取りが減る人もいるかもしれませんが、実は2023年度の年金支給額自体は増えています。

年金は年に1回、支給額水準の見直しがおこなわれますが、2023年度は近年の物価高などの影響を踏まえて支給水準は増額となりました。

たとえば、国民年金の満額支給額は2022年度は月6万4816円ですが、2023年度は月6万6250円(67歳以下の人の場合)と+1434円の増額となっています。

ただし、止まらない物価高の影響で実質的な生活は厳しくなっている人のほうが多いでしょう。

5. 年金の手取りを確認して生活を見直そう

10月から年金の手取り額が変わる人は、これを機に生活を見直してみてもいいかもしれません。意外と、節約できるお金はあるものです。

できるだけ固定費を少なくすることを意識してみてください。新聞代や携帯料金、車にかかる費用、保険料などを削減できないか検討しましょう。

少子高齢化が進む日本では、実質的な年金支給水準の増加は期待できません。生活費を調整して、老後を乗り切りましょう。

参考資料

苛原 寛