1.2 おひとりさま男性「厚生年金」の平均月額:16万3380円
次に、同資料より厚生年金の平均受給額についても確認していきます。
厚生年金は、国民年金に上乗せして支給されるため、これ以降の厚生年金受給額には、国民年金(老齢基礎年金)部分が含まれます。
【男性】厚生年金の平均月額:16万3380円
- ~1万円未満 7万366人
- 1万円以上~2万円未満:1万4136人
- 2万円以上~3万円未満:5875人
- 3万円以上~4万円未満:1万580人
- 4万円以上~5万円未満:3万1646人
- 5万円以上~6万円未満:7万694人
- 6万円以上~7万円未満:17万8892人
- 7万円以上~8万円未満:26万5042人
- 8万円以上~9万円未満:25万7224人
- 9万円以上~10万円未満:28万4196人
- 10万円以上~11万円未満:35万8936人
- 11万円以上~12万円未満:44万6960人
- 12万円以上~13万円未満:52万9551人
- 13万円以上~14万円未満:62万4724人
- 14万円以上~15万円未満:72万5289人
- 15万円以上~16万円未満:81万5769人
- 16万円以上~17万円未満:90万3637人
- 17万円以上~18万円未満:96万5471人
- 18万円以上~19万円未満:95万3315人
- 19万円以上~20万円未満:88万9人
- 20万円以上~21万円未満:75万1043人
- 21万円以上~22万円未満:57万7586人
- 22万円以上~23万円未満:39万8787人
- 23万円以上~24万円未満:26万7701人
- 24万円以上~25万円未満:17万8056人
- 25万円以上~26万円未満:11万2141人
- 26万円以上~27万円未満:6万7929人
- 27万円以上~28万円未満:3万9296人
- 28万円以上~29万円未満:1万9670人
- 29万円以上~30万円未満:9237人
- 30万円以上~:1万4455人
※上記の平均月額には国民年金部分を含みます。
おひとりさま男性の厚生年金の平均月額は16万3380円でした。
厚生年金は、現役時代の給与や賞与などの報酬と年金加入期間によって年金額が決定するため、個人差が大きい年金制度です。
上図を見ていただいてもお分かりのとおり、1万円から30万円以上までバラバラです。
ボリュームゾーンとしては「16万円以上~19万円未満」になります。現役時代の給与と比べると、老後生活をやりくりできるのか、不安になる人も少なくないかもしれません。
では、みなさんの現在の生活費は毎月どれくらいでしょうか。
収入と支出のバランスがとれていれば、年金収入が少なくても日々の生活は問題ないはずです。おひとりさまの平均的な生活費を覗いてみましょう。
2. おひとりさま「生活費」毎月いくら?
総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上・無職単身世帯の生活費は月額約15万円でした。
【収入】13万4915円
- 社会保障給付(年金):12万1496円
- その他:1万3419円
【支出】15万5495円
- 食費:3万7485円
- 住居:1万2746円
- 光熱・水道:1万4704円
- 家具・家事用品:5956円
- 被服及び履物:3150円
- 保健医療:8128円
- 交通・通信:1万4625円
- 教養娯楽:1万4473円
- その他:3万1872円
- 非消費支出(直接税・社会保険料):1万2356円
こちらのデータによると、収入は「13万4915円」。これに対し、支出が「15万5495円」となるので、2万580円の赤字です。
先ほど確認した、おひとりさま男性の国民年金と厚生年金の平均月額で収支のバランスをシミュレーションしてみましょう。
2.1 おひとりさま男性「国民年金」毎月の収支のバランスは?
国民年金の平均月額:5万9013円
毎月の生活費:15万5495円
5万9013円 ー 15万5495円 =▲9万6482円
国民年金の場合、毎月約9万6000円の赤字となります。
2.2 おひとりさま男性「厚生年金」毎月の収支のバランスは?
厚生年金の平均月額:16万3380円
毎月の生活費:15万5495円
16万3380円 ー 15万5495円 =7885円
厚生年金の場合、毎月約8000円の黒字となります。
国民年金のみの収入となると、毎月10万円近いお金を公的年金以外の資金から工面する必要があるということになります。
この国民年金と厚生年金は「額面」となりますので、実際には税金や社会保険料が天引きされ、手取り額は低くなる点に留意しておきましょう。
そうすると、厚生年金でも毎月いくらかは赤字となる世帯が多いかもしれませんね。
こちらの生活費は平均的な数値に基づく一例ですので、上記内訳にご自身の収支をあてはめて老後生活における生活費を想定してみてください。
老後に向けてある程度、生活費のダウンサイジングは必要になってくるので、ゆくゆくはどの支出項目を減らしていくべきかも把握することができるでしょう。
また、年金額についても平均は参考程度に見ていただき、ご自身が将来受け取ることができる年金額を確認してみてください。