ほとんどの世帯にとって、マイホーム購入は一生に一度の大きな買い物です。

住宅ローンを組むのは初めて!という初心者のみなさんの中には、かしこい住宅ローンの選び方が知りたいという人も多いでしょう。

長い付き合いとなる住宅ローンは、金利や支払い方法をよく考えながら、無理のない返済計画を立てていく必要があります。

今回は、住宅ローンの選び方を初心者向けに解説し、選び方の5つのポイントを紹介していきます。

当記事を参考に住宅ローンを検討してみてください。

1. この記事を読んでわかること

  • 住宅ローンの選び方5つのポイント
  • 金利タイプや返済方法について
  • 金融機関や団体信用生命保険について

2. 初心者向け「住宅ローンの選び方の5つのポイント」

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住宅ローンを組むのは初めて、という人も多いのではないでしょうか。

そもそも住宅ローンを組むことは生涯で何度もあるわけではありませんから、最初はみんな初心者です。

住宅ローンの選び方の5つのポイントをおさえて自分にあった住宅ローンを選びましょう。

住宅ローンの選び方のポイントは以下の通りです。

  • 金利タイプ
  • 返済方法
  • 金融機関のタイプ
  • 団体信用生命保険
  • 各種手数料と金利

順番に解説していきます。

2.1 ポイント1:金利タイプ

まず考えなければならないのが、金利タイプ。

住宅ローンの金融タイプは主に3つです。

  • 変動金利
  • 固定期間選択型金利
  • 全期間固定金利

変動金利

変動金利は3つの金利タイプのなかで、最も金利が低いです。

その名の通り金利が変動し、一般的に4月と10月の半年ごとに金利が見直されて新しい金利が設定されます。

半年ごとに金利が見直されますが、変動金利には「5年ルール」「125%ルール」があり、返済額が大幅にアップするリスクを抑えられます。

  • 5年ルール:金利が見直されても5年間は返済額が据え置き
  • 125%ルール:6年目以降で返済額が上昇する場合、前の返済額の125%以上にならない

とはいえ、金利が上昇するリスクはありますので、定期的に金利動向などをチェックする必要があります。

固定期間選択型金利

固定期間選択型金利は一定期間金利が固定される金利タイプです。

5年や10年など、固定期間があります。

固定期間終了後は再度固定期間を選択するか、選択しなければ変動金利に移行します。

固定期間選択型金利は、全期間固定金利タイプよりも金利が低めです。

固定期間終了時に金利が下がっていれば、返済額を減らせる可能性があります。

全期間固定金利

全期間固定金利は、返済期間中に金利が変わりません。

金利変動がないため、金利上昇リスクを避けられることがメリットです。

また、返済額が確定するので返済計画を立てやすいことも魅力的。

ただし、3つの金利タイプのうち、最も金利が高く設定されています。

2.2 ポイント2:返済方法

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住宅ローンの返済方法は主に以下の2つの点について、検討する必要があります。

  • 元利均等返済か元金均等返済か
  • 毎月払いのみかボーナス併用払いか

元利均等返済か元金均等返済か

2つの違いは以下の通りです。

  • 元利均等返済(毎月の返済額が一定)
  • 元金均等返済(毎月の返済額のうち元金部分が一定)

毎月の返済額は「元本」+「利息」の合計額となりますので、元本と利息をどう返済していくかによって、2つの返済方法があります。

元利均等返済のメリットは、毎月の返済額が一定であることや、元金均等返済よりも返済初期の返済額が少ないことです。

しかし、返済総額が大きくなるのがデメリットです。

一方で、元金均等返済は元本の減りが早く返済総額を抑えられることがメリットです。

ただし、返済初期の返済額が大きいことや、毎月返済額が変動するなどのデメリットがあります。

毎月払いのみかボーナス併用払いか

毎月払いに加えて、ボーナス月のまとまった額の返済をプラスするボーナス併用払いがあります。

ボーナス払いを併用することで、毎月の返済額を大幅に下げることができます。

安定してボーナスが支給されている場合は、ボーナス併用払いも検討してみるとよいでしょう。

2.3 ポイント3:金融機関のタイプ

住宅ローンを取り扱っている金融機関は主に4つに分類できます。

  • 都市銀行
  • 地方銀行や信用金庫
  • その他の金融機関
  • 住宅金融支援機構

都市銀行に比較して融通が利きやすく、住宅ローンの柔軟性が高く審査にも通りやすいのは、地方銀行や信用金庫です。

また、ネット銀行は金利が低いなどのメリットがありますが、ネットで完結してしまうため、相談窓口が設けられていない場合が多いです。

住宅金融支援機構は「フラット35」を取り扱っており、金利上昇のリスクを回避したい場合におすすめです。

2.4 ポイント4:団体信用生命保険

住宅ローンを組む際、団体信用生命保険(団信)に同時に加入するのが一般的。

団体信用生命保険とは契約者の死亡や高度障害などで返済ができない状況になった場合、保険金でローン残債を返済する制度のこと。

万が一の場合でも、遺された家族は住宅ローンの負担なくそのまま家に住むことができます。

団体信用生命保険により異なりますが、ガン保障や八大疾病保障などの保障がついているものが多いです。

ただし、持病がある人や健康状態が芳しくない人は加入できない可能性があります。

フラット35の場合は、団信の加入を必須としていないので、持病がある人や健康状態に自信がない人は検討してみるとよいでしょう。

2.5 ポイント5:各種手数料と金利

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金利ももちろん重要ですが、手数料も確認しておきましょう。

手数料には以下のようなものがあります。

  • 事務手数料
  • 印紙税
  • 登記費用
  • 保証料

手数料の合計は借入額によって異なりますが、50万円~100万円程度となります。

返済総額+手数料の総額で住宅ローンを検討しましょう。

3. まとめ

  • 住宅ローンの選び方は金利タイプや返済方法、支払い方などで決める
  • 変動金利は金利が低く、固定金利は返済計画が立てやすいのがメリット
  • それぞれメリットやデメリットがあるので、比較検討して自分にあった住宅ローンを選ぶべき

MeChoice編集部