老後生活に突入すると、主な収入源は「年金」となり、多くの人は現役時代よりも収入が少なくなります。
厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額は「14万3965円(※国民年金部分も含む)」となっており、ゆとりのある老後生活をするには、やや心もとない金額です。
さらに国民年金だけの場合は、平均月額が「5万6368円」となるため、贅沢な暮らしをしていなくても「生活が苦しい」と感じる人は少なくありません。
日本では、年金による収入が一定ラインに満たない場合、「年金生活者支援給付金」という制度が受けられます。
本記事では、2023年9月1日に該当する高齢者に送付された「年金生活者支援給付金請求書」について解説していきます。
年金生活者支援給付金制度の概要や対象者についても紹介しているので、参考にしてください。
1. 年金生活者支援給付金請求書とは
年金生活者支援給付金請求書とは、「生活が苦しいシニアへの助成」の簡易な請求書を指します。
年金生活者支援給付金は、2019年10月に導入された制度で、公的年金やその他の所得が低く、経済的な支援を必要としている人の生活支援を目的としています。
一定の基準を満たした年金受給者の生活支援のために、年金生活者支援給付金の対象者は年金に上乗せして給付金を受け取ることが可能となっています。