夏が終わり、秋になりましたが、9月以降も地域によっては花火大会を実施するところがあります。真っ暗な空に色彩豊かな花火が打ち上げられる光景は、いつ見ても感動しますよね。
花火は見るだけで感動しますし、元気をもらえるものですが、実はストレス発散にも効果があるそうです。
花火そのものから開放感や明日への活力を得られるなど、花火は人の心身に大きなプラスの影響を与えてくれるとのこと。コロナが落ち着いてきた今、花火を楽しむことも経験しておきたいものです。
花火大会には屋台が出ているところも多く、せっかく花火を見るなら、出店で買う美味しいお好み焼きやお酒はつきもの。ただし、出店で買う食べ物は少し高いなとお財布が気になるところ。
特に、年金が生活を支える高齢者にとってはちょっとした出費も気になる存在です。今回は、今どきシニアの年金事情について詳しく解説していきたいと思います。
1. 年金制度は国民年金(基礎年金)と厚生年金の「2階建て」
簡単に、日本の年金制度について確認しておきましょう。
日本の年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2階建てとなっています。
2階建てのうち1階部分にあたる国民年金は、原則、日本国内に住む20歳から60歳未満のすべての人が対象となります。
40年間すべての保険料を支払うと、老後に満額を受給することができますが、支払っていない場合には満額より減ることになります。
2階部分にあたる厚生年金の加入対象は、主に公務員や会社員などです。
パートの方でも適用事業所に勤め、一定要件を満たせば加入できます。
保険料は、給与や賞与などの報酬により計算されるため、人によって金額が異なります。
このような仕組み上、老後の厚生年金は、現役時代の加入期間や年収(報酬比例)によって個人差が大きくなります。
2.【国民年金・厚生年金】60歳から90歳以上までの受給額を1歳刻みで確認
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳から90歳以上までの年金受給額の月額平均を1歳刻みで見ていきます。
2.1「国民年金」60~69歳までの平均年金月額
- 60歳:3万8945円
- 61歳:4万150円
- 62歳:4万1904円
- 63歳:4万3316円
- 64歳:4万3842円
- 65歳:5万8078円
- 66歳:5万8016円
- 67歳:5万7810円
- 68歳:5万7629円
- 69歳:5万7308円
2.2「国民年金」70~79歳までの平均年金月額
- 70歳:5万7405円
- 71歳:5万7276円
- 72歳:5万7131円
- 73歳:5万7040円
- 74歳:5万6846円
- 75歳:5万6643円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万6169円
- 78歳:5万5844円
- 79歳:5万5609円
2.3「国民年金」80~89歳までの平均年金月額
- 80歳:5万5483円
- 81歳:5万7204円
- 82歳:5万6981円
- 83歳:5万6815円
- 84歳:5万6828円
- 85歳:5万6404円
- 86歳:5万6258円
- 87歳:5万5994円
- 88歳:5万5560円
- 89歳:5万5043円
2.4「国民年金」90歳以上の平均年金月額
- 90歳以上:5万1382円
2.5「厚生年金」60~69歳までの平均年金月額
- 60歳:8万7233円
- 61歳:9万4433円
- 62歳:6万1133円
- 63歳:7万8660円
- 64歳:7万9829円
- 65歳:14万5372円
- 66歳:14万6610円
- 67歳:14万4389円
- 68歳:14万2041円
- 69歳:14万628円
2.6「厚生年金」70~79歳までの平均年金月額
- 70歳:14万1026円
- 71歳:14万3259円
- 72歳:14万6259円
- 73歳:14万5733円
- 74歳:14万5304円
- 75歳:14万5127円
- 76歳:14万7225円
- 77歳:14万7881円
- 78歳:14万9623円
- 79歳:15万1874円
2.7「厚生年金」80~89歳までの平均年金月額
- 80歳:15万4133円
- 81歳:15万6744円
- 82歳:15万8214円
- 83歳:15万9904円
- 84歳:16万349円
- 85歳:16万1095円
- 86歳:16万2007円
- 87歳:16万1989円
- 88歳:16万952円
- 89歳:16万1633円
2.8「厚生年金」90歳以上の平均年金月額
- 90歳以上:16万460円
※厚生年金には国民年金(基礎年金)の月額を含みます。
年金の受給開始年齢は65歳からです。
65歳未満の年金受給額が著しく低いのは、国民年金は繰上げ支給を希望した場合のものです。
65歳未満の厚生年金の場合、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたことにより、報酬比例部分のみとなっています。
3.【国民年金・厚生年金】みんなのほんとうの受給額を「1万円刻み」で確認
国民年金・厚生年金の1歳ごとの平均受給額を見てきました。
あくまでも「平均値」として目安としたい数字ではありますが、平均値は極端に大きい、あるいは小さい数字に引っ張られてしまうため、1万円刻みの受給者数もあわせてチェックしておきましょう。
3.1「国民年金」月額階級別老齢年金受給者数
- 1万円未満:7万27人
- 1万円以上~2万円未満:28万4152人
- 2万円以上~3万円未満:90万3006人
- 3万円以上~4万円未満:274万9550人
- 4万円以上~5万円未満:463万6048人
- 5万円以上~6万円未満:791万730人
- 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
- 7万円以上~:187万2466人
国民年金のボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」ですが、平均は5万円台でした。
繰上げ受給を選択した方や、保険料未納期間があった方の減額された受給額により平均受給額が引き下がったと考えられます。
3.2「厚生年金」月額階級別の老齢年金受給者数
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人
※国民年金部分を含む
厚生年金のボリュームゾーンは10万円以上~11万円未満となりました。次に多いのが8万円以上~9万円未満、17万円以上~18万円未満とバラツキが見られます。
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の年金見込額をチェックしてみることをおすすめします。
4. 今どきシニアの年金事情から考える老後資金
今回は、今どきシニアの年金事情について詳しく見てきました。年金受給額のデータを見て、「これじゃ余裕のない老後生活になりそう」と不安をおぼえた方も多かったのではないでしょうか。
中には、「早く老後資金の準備を始めなきゃ」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
もし、老後資金の準備を始める際は「最低限生活できる老後資金+年に数回の行事を楽しめるお金」を目安に必要老後資金の試算をしてみましょう。
中には「最低限の生活を送れれば十分」という考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、日本の四季を感じられる行事「お花見・花火・紅葉・初日の出」などを、楽しむ余裕がある老後資金があるのとないのでは老後を迎える心の持ちようも変わってくるかもしれません。
海外にはない日本特有の四季を感じられる行事を楽しむことは、癒やしを感じながら老後生活も楽しめることに繋がるかもしれませんよ。
参考資料
鶴田 綾