LIMOが2022年9月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2022年9月18日)

植えっぱなしで育てられる多年草。年月を重ねるにつれて株が大きく生長し、庭のスペースによっては窮屈そうに見えることもあります。

そんなときは株分けして苗を植え直すのがオススメ。予備の苗があれば多年草が突然枯れてしまったときにも安心です。

今回は多年草を株分けする方法や、秋に株分けしておけば春の開花が期待できるオススメ品種を紹介します。

1. 【多年草】株分けを行うメリットは?

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1.1 株をリフレッシュできる

多年草は毎年生長するので根元が混み合ってきたり、株が古くなって花つきが悪くなったりします。植えてから2~3年経った株は、株分けでリフレッシュするのがオススメ。

掘り上げたときに古い根や腐っている部分を取り除いておくとよいでしょう。同時に肥料を施しておけば土も再生できます。

1.2 株を増やせる

株分けすればお気に入りの植物を増やすこともできます。別の場所に植え込んだり、鉢植えにして飾ったりと楽しみ方はさまざま。突然枯れてしまったときのスペアとしても役立ちます。

株分けして作った新しい苗は、あくまでも個人で楽しむ範囲で利用してください。ほかの人に譲ったり販売したりすると、法律に抵触する場合があるので注意が必要です。

2. 【多年草】株分けの方法。適した時期や株の分け方とは?

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2.1 株分けに適した時期

株分けは休眠期におこなうのが基本です。春に咲く多年草は秋または早春に株分けできます。秋に株分けしておくと開花時期までにしっかり根付き、株が大きく生長するでしょう。

新しい根が10月中旬以降に伸びてくるので、できれば株分けは9月下旬~10月中旬までに完了しておくのがオススメです。

2.2 株の分け方

株の分け方には親株を複数に分割する方法と、地下茎を切り分ける方法の2種類があります。株の増え方はそれぞれの品種によって異なるため、性質をよくチェックしてから株分けしましょう。

親株を分割する際はあまり細かく分けず、2~3分割程度にします。

2.3 株分けした苗の管理

株分けした苗はそのまま地植えすることも可能ですが、はじめは鉢植えにすると管理しやすくなります。根付くまでは強い直射日光が当たらないように、明るい日陰で管理すると安心です。

土が乾かないように適度に水を与え、株がしっかり根付いたら地植えしても大丈夫です。