「うちの貯蓄」平均以下・平均以上?20~70歳代の貯蓄額をチェック
2023年も残り4カ月。みんなの平均貯蓄額はいくら?
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自分が周りと比べて貯蓄が多いのか、少ないのか気になる人もいるのではないでしょうか。
9月がはじまり、今年も約4カ月で終わりです。
年末になって「今年も貯蓄できなかった」と嘆くより、今からでも家計を見直し、貯蓄を増やしていきたいですね。
本記事では、おひとりさま世帯と二人以上世帯にわけて年代別に貯蓄額の平均値と中央値を紹介します。
貯蓄ゼロ世帯の割合も解説するので、自分の世帯の貯蓄額を周りと比較する際の参考にしてみてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【おひとりさま】20~70歳代の貯蓄額はいくらか
まずは、おひとりさまの貯蓄額を年代別に確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、おひとりさまの年代別にみた貯蓄額は以下のとおりです。
年代別の平均貯蓄額(ひとり世帯)
年齢 平均値 中央値
- 20歳代 176万円 20万円
- 30歳代 494万円 75万円
- 40歳代 657万円 53万円
- 50歳代 1048万円 53万円
- 60歳代 1388万円 300万円
- 70歳代 1433万円 485万円
全体 871万円 100万円
年齢が上がるにつれて、貯蓄額は増えています。20歳代の平均貯蓄額は176万円ですが、70歳代の平均貯蓄額は1433万円と約8倍です。
また、平均値と中央値の差はかなり大きくなっています。
全体でみると、平均値871万円に対して中央値は100万円です。一部のお金持ちが、平均値を大きく引き上げていることがわかります。
もっとも中央値が高い70歳代でも中央値は485万円のため、多くの世帯では充分な老後資金があるとは言えない状況です。
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、フリーランスとして保険や投資、税金などのお金に関する記事の執筆や個別相談・ライフプランニングの作成・実行支援を行っている。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。