●60歳代「貯蓄なし」おひとりさま世帯は28.5%
前述の調査によると、60歳代単身世帯のうち貯蓄なし世帯は28.5%です。
3割弱の世帯が老後資金を準備できていないことになります。
年金額が多い、不動産収入があるなどで老後は心配ないという人もいますが、貯蓄がないため老後生活に不安を感じている人も多いでしょう。
状況次第では老後破綻という事態も想定されます。
貯蓄のない60歳代おひとりさまの老後対策
老後破綻を避けるために、現在貯蓄のない60歳代のおひとりさまが今からできる老後対策を紹介します。
老後対策1. 仕事を続ける
老後対策の1つ目は、可能な限り仕事を続けることです。
生活費などの支出が収入を上回れば収支が赤字になり、貯蓄がなければ家計は破綻します。
年金収入だけで支出を賄えない場合、仕事を続けるなど収入を確保しなければなりません。
フルタイムで仕事を続けて年金収入に頼らず生活できれば、年金を貯蓄に回すこともできます。
また、年金だけでは生活費が少し足りないという状況なら、パートやアルバイトなどで月5万円、10万円くらい稼げれば家計に余裕ができます。
ただし、自営業など国民年金しか加入したことのない人は、老齢基礎年金(2023年の満額79万5000円、月額約6万6000円)のみとなるため、一生涯仕事を続ける覚悟が必要でしょう。