2.【70~79歳】おひとりさまの厚生年金と国民年金の平均月額はいくら

次に、70歳代は年金をいくら受給しているのか、厚生労働省の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金と国民年金の平均年金月額をみてみましょう。

2.1 70歳代の「厚生年金と国民年金」平均年金月額

70歳代の平均年金月額は、厚生年金受給者が約14万6000円、国民年金受給者が約5万6000円となっています。

1歳刻みでの年齢による差はあまりなく、受け取る年金が国民年金なのか厚生年金なのかで、平均受給額が大きく異なります。

自営業者や専業主婦(夫)など、受け取る年金が国民年金のみの人は、公的年金以外の収入を確保するために早いうちから準備をしておく必要があるでしょう。

3. 70歳代「おひとりさま」の月の生活費はいくらか

70歳代のひとり世帯の生活費がどのくらいかかるのか、総務省の「家計調査・家計収支編」からみてみましょう。

65歳以上の単身無職世帯の1ヵ月の支出を参考にしてみたいと思います。

3.1 65歳以上の単身無職世帯の生活費内訳

65歳以上の単身無職世帯の1ヵ月の消費支出は14万3139円です。

約14万円とすると、年金が厚生年金の人は、年金だけで生活はできてもぎりぎりの生活となります。

年金が国民年金の人は、8~9万円の不足となり、年金だけで生活するのは難しいでしょう。