40〜50歳代の独身世帯が老後に向けてすべきこと
40歳代〜50歳代は、少しずつ老後のことが気になり始める世代です。
早めに考えたい老後への備えを、4つピックアップしてみました。
1. ライフプラン計画を考える
若い頃に思い描いていたライフプランは、順調に達成されていますでしょうか。
人生予期しないことの連続で、ライフプラン通りに生きてきた人は少数派でしょう。
40歳代〜50歳代では、過去に描いたライフプランに修正を加えるべく、新たなライフプランの設計が必要です。
今の仕事を今後も継続するのか、何歳まで仕事をする予定なのか、その他、修正を加えるべきポイントは数多いのではないでしょうか。
2. 今ある資産の大まかな把握
現金や預貯金、有価証券や不動産など、現在持っている資産を一覧表にまとめて、年1回チェックする方法は、資産管理に有効です。
生活費と所有資産を切り分けて管理するようにしましょう。
老後の生活設計を考えるにあたって、目標とする期日までにいくら貯める必要があるのか、具体的な道筋が立てやすくなります。
投資信託やつみたてNISAなどで運用している場合、切り崩しのタイミングもつかみやすくなります。
3. 固定費の見直し
固定費の見直しは、資産形成の基本といっても差し支えない程に、お金を貯めるために避けては通れない道です。
固定費の見直しができなければ、いつまで経ってもお金を貯めることはできません。
40歳代〜50歳代で考えたい固定費の見直しは生命保険、通信費、趣味や娯楽費用です。
生命保険は過剰な内容が付けられていないか、通信費や娯楽費は今の生活に相応しいか、などの検討ポイントをもとに、定期的にチェックしてみましょう。
4. 将来の健康への備え
健康寿命がさらに伸びると言われている将来、年をとっても働き続けるための体力や気力は維持しておきたいものです。
年金の支給開始年齢があがりつつある昨今、これまで以上に労働する期間は長くなるでしょう。
労働は給与を得る他に、社会との関わりをもつための重要な役割もあります。
老後に備えて、長い期間働けるだけの体力維持にも勤しんでおきましょう。
基本的な支出の見直しを
40歳代〜50歳代の詳細な貯蓄中央値を確認してみると、年収によって思いの外、貯蓄額が少ないことがわかりました。
年収300万円未満ではほとんど貯蓄できず、300万円以上500万円未満では、おおよそ100万円台の貯蓄額となっています。
独身世帯では、二人以上の世帯に比べて生活費のコスパが悪くなりがちです。
これまで、何かと無駄な出費を重ねてきた人は、老後生活に向けて基本的な支出を見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年度版)」設問間クロス集計
- 帝国データバンク「東京都民の家計支出、猛暑で1カ月約3700円増加 夏負けで主食の減少目立つも、エアコンや飲料が大きく増加」
LIMO編集部