夏生まれの筆者ですが、暑さは苦手です。
まだ暑い日が続いていますが、もうすぐ8月も終わり。
さて、これから65歳を迎える方へ大事なお知らせです。
65歳といえば、一般的な年金受給開始の時期です。しかし、65歳になったからといって、年金が自動的に開始されるわけではありません。
年金の受給は「申請制」です。「ちょうど今年から年金を申請する」という親族が身近にいなければ、具体的な受け取り方を知る機会は少ないでしょう。
もうすぐ65歳という方だけではなく、現役世代の方も、年金受給の方法を確認しておきましょう。
1. 年金を受け取るための資格とは?
現行の制度では、年金の受給開始年齢は原則65歳となっています。ただし、老齢基礎年金(国民年金)の受給には10年以上の受給資格期間が必要です。
受給資格期間とは、国民年金や厚生年金などの「保険料納付期間」と「年金加入期間」です。この「保険料納付期間」と「年金加入期間」は働き方を変えた場合でも合算されます。
ただし、保険料が未納の場合は受給資格期間にカウントされないため注意が必要です。厚生年金は給与や賞与からの天引きとなるため、保険料の納付漏れは基本的に起こらないでしょう。一方、国民年金は、自ら保険料を納める必要がありますので、納付漏れの可能性は十分にあります。
もし、病気や失業などやむを得ない理由により保険料の納付ができない場合には、お住まいの市役所の国民年金担当窓口や、最寄りの年金事務所にて年金保険料の免除・納付猶予の申請を行いましょう。
免除・猶予が認められた場合には、保険料の納付ができない期間も「受給資格期間」に含まれます。ただし、老後に受給する年金額は、全ての期間の保険料を支払った場合に「満額」が支給されるため、免除・猶予の事由が解消されたら、なるべく早く未納分の保険料を支払いましょう。