「Z世代」の高校球児の特徴は…

ボトムアップ理論でチームをマネジメントする金城監督に、指導の軸としているものを聞いてみると。「やはりコミュニケーションです。選手との会話量を増やしていくことが必要不可欠ですね」と熱く語ります。

今の選手は教員との距離が、良い意味でフラットになっていると感じるそう。

出所:筆者撮影

以前までは、指導者に叱られた際に正面からバチバチと向かう球児もいましたが、Z世代の球児は、「叱ってもしっかりと付いてきてくれます。この距離の近さは今の世代の強みですね」

「自分が高校生だったときとは違う。指導者がどかっと座ったら終わりだと思います」と金城監督。夏の日差しをたっぷり浴びた肌から強い説得力を感じました。

取材の最後、指導者としてのやりがいを聞いてみると、「ただただ、みんなと野球ができていることです。何不自由なくやらせていただくのがすべてですね」と笑顔で話してくれました。

チーム目標は「甲子園一択」

今回は部員の髪型を丸刈りで統一している、君津商業野球部に話を伺いました。

丸刈りだからといって、自主性が尊重されていない訳ではありません。選手の自主性を尊重した結果、丸刈りに行き着くというケースもあることが分かりました。

チーム目標は「甲子園一択」だという、君津商業の今後が気になるところです。

小野田 裕太