【借家 vs 持ち家】老後の借家暮らしはリスクが大

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そもそも老後資金の最大のリスクの一つは、長生きしている間にインフレが起こり生活費がかさみ、老後資金が枯渇することでしょう。

それに加えて高騰した家賃を長期間支払い続ける「ダブルパンチ」を食らうのは避けたいところです。

もう一つ、意識しておきたいリスクもあります。

「単身の高齢者に家を貸したがらない不動産オーナーが、一定数存在するであろう」ということです。

出所:公益財団法人日本賃貸住宅管理協会「日管協総合研究所第26回 賃貸住宅市場景況感調査 2021年4月~2022年3月」(2022年11月)より一部抜粋



日本賃貸住宅管理協会の調査結果(※)においても、高齢者の入居受け入れに対して「拒否感がある」と答えた賃貸オーナーの割合は23.7%(全国)。そして、この割合は首都圏以外のエリアでは実に50%を超えています。

何らかの事情で引っ越しが必要になった時、借りる家が見つからないリスクは深刻かも知れません。

確かにオーナー目線で考えれば、若い人に貸す場合と比べて単身の高齢者に家を貸すのはリスクが大きそうなので、避けたい気持ちはわかりますが、高齢者にとっては困ったことですね。

※公益財団法人日本賃貸住宅管理協会「日管協総合研究所第26回 賃貸住宅市場景況感調査 2021年4月~2022年3月」(2022年11月)