【詐欺に遭わない・心得その1】「必ず儲かるハナシ」は「必ず損するハナシ」

最も典型的な詐欺は「必ず儲かる投資商品」を売りつけることでしょう。

これは、「必ず損する詐欺商品」である可能性が非常に高いと言えます。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ですから、世の中に「必ず儲かる」と言い切れる商品などは存在しないと考えるべきですね。

冷静に考えれば詐欺だと気付けるタイミングは幾度かあるでしょう。しかし欲に目が眩んでガツガツしていると、気づかずに買ってしまうかも知れません。

投資する際には、即断せずに落ち着いて、いったん深呼吸をしてみましょう。

【詐欺に遭わない心得・その2】相手の立場に立って考える「想像力」が不可欠

筆者の好きな言葉に「相手の立場で考えろ」があります。

小学校の先生などがイジメっ子に教育的指導を行うときにしばしば使う言葉ですね。その意味でももちろん大切ですが、囲碁や将棋の際に「自分の好きな手ではなく、相手が一番嫌がる手を打つ(指す)」という意味でも大事です。

必ず儲かる投資商品を自分が持っていたら、見知らぬ人に売ってあげるだろうか、と考えてみれば、自分の目の前にいるのが「詐欺師」であることに気付く可能性が高いでしょう。

余談ですが、詐欺以外にも「無料でアドバイスしてあげます」という人には要注意です。

「この人は生活の糧をどうやって稼いでいるのだろう」と考えれば、「金融商品を買うようにアドバイスをして、相手が買ったら金融機関から謝礼がもらえるという仕組みなのだろう」という想像が付くでしょう。

そうであれば、アドバイスされるのは「一番たくさん謝礼を払ってくれる金融機関の商品」ということになるのでしょうね。

【詐欺に遭わない心得・その3】怪しいと思ったら調べてみよう

「あなたのアカウントが凍結されました」「荷物を届けに行きましたが、ご不在でした」といったメッセージが届き、「下のURLをクリックして下さい」と書いてあったら、ついクリックしてしまいそうですね。

しかし、それが詐欺師の送りつけてきた偽メッセージだったとしたら、URLをクリックすることで偽サイトに誘導されてしまう可能性が高いです。

そうしたリスクを避けるためには、本当にアカウントが凍結されているのか調べてみる、荷物の運送業者に電話してみる、といった手間をかけることが必要かも知れません。

筆者は、郵便受けの中に「新聞配達店です。年末年始に長期不在になる時は、事前にお知らせください。そうでないと、玄関に新聞が山積みになって空き巣に狙われますから」というビラ(表現はもっと上品)を発見したことがあります。

確かに、書いてあることには納得しましたが、「このビラを配ったのは空き巣集団かも知れない」と考えました。そうだとしたら、ビラに書いてある電話番号に電話をする事は大変危険です。

筆者はそこで、インターネットで新聞配達店の電話番号を調べて電話しました。その時はビラに書いてあった番号と同じでしたが、それくらいの注意深さで生活することは重要だと考えています。