NVIDIA Corporation(NVDA、エヌビディアコーポレーション。以下「同社」という)が、2024年1月期第2四半期連結決算(対象期間:2023年5月1日~2023年7月30日)を発表した。

第2四半期決算は大幅な増収増益となった。

当第2四半期(3ヶ月)の売上高は、四半期売上高として過去最高となる135億1000万ドルとなった。

そのうち、76.4%にあたる103億2000万ドルはData Center売上高であった。

同社は、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く半導体メーカー(ファブレス)であり、半導体でもGPU(Graphics Processing Unit)の設計に特化している。

同社はPCゲームやクリエイティブ用途のGPU(GeForceシリーズ、Quadroシリーズなど)を開発していることでよく知られる。

2016年~2017年にディープラーニング用途向け製品にて、成長を加速させていった。

昨今注目の集まる生成AI(人工知能)サービスを利用するにあたり、同社AI向け製品の需要は大幅に増加している。2022年10月15日以降、株価も上昇基調である。

日本との関係では、任天堂株式会社のゲーム機「Nintendo Switch」に同社技術が採用されていることで知られる。

また、ソフトバンクグループ株式会社(9984)が、2016年に同社に出資したことでも話題となった。なお、ソフトバンクグループ株式会社は2018年度第3四半期決算説明会において同社株をすべて売却したことを公表している。

同社のJen-Hsun Huang CEOは、製品発表会など公の場で常に着用していることから、「革ジャン」の愛称で親しまれている。

エヌビディアの当第2四半期決算業績

売上高は前年同期比+101%の135億1000万ドルとなり、四半期売上高として過去最高となった。

売上総利益(粗利率)も、Data Center売上⾼の増収により前年同期比+26.6ptとなる70.1%となり、収益性が大幅に向上している。

営業利益は前年度比+1263%の68億ドル、四半期純利益は前年度比+843%の61億9000万ドル、と驚異的な増益となっている。

大幅増益により、希薄化後EPS(Diluted Earnings Per Share、潜在株式調整後1株あたり純利益)は前年同期比+854%の2.48ドルとなり大幅に増加している。