今年のお盆休みは4年ぶりに行動制限がないこともあり、久しぶりに実家に帰省した方も多かったのではないでしょうか?
実家に戻り、家の状態を見たり親と話したりするなかで、その変化に驚き、不安を感じてしまった方もいるでしょう。
今回は「LIFULL 介護」を運営する株式会社LIFULL seniorが行った「介護施設入居に関する実態調査 2023年度」より、家族が介護施設に入居した際のきっかけや、影響した認知症の症状を確認していきます。
また、介護施設で入居相談を担当していた筆者の経験談も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【認知症×老人ホーム】介護施設へ入居するきっかけとなった状況「TOP3」
株式会社LIFULL seniorの調査より、まずは家族が介護施設へ入居するきっかけとなった状況の上位3つをみていきましょう。
上位3つを見てみると、1位「認知症があった」(46.0%)、2位「認知症以外の疾患があった」(33.3%)、3位「入院していた」(29.6%)となっています。
では、介護施設入居に強く影響した認知症の症状とは、どのような症状だったのでしょうか。
【認知症×老人ホーム】介護施設の入居に影響した認知症の症状、第1位は「トイレのトラブル」
先ほどの調査より「入居を考えるきっかけとして認知症があった」と回答した人に聞いた「入居のきっかけとなった認知症の症状」の上位3つをみてみましょう。
1位は「排せつの失敗をする」で32.3%、2位「お金の管理ができない」(29.0%)、3位「怒りっぽくなる、暴力をふるう」(18.2%)という結果でした。
認知症の症状が初期のうちは、介護サービスなどを利用しながら、さほど大きな負担を感じず在宅介護を続けることは十分可能です。しかし、認知症が進行すると在宅介護が難しくなる時期が訪れます。
今回の調査結果では、介護をする家族が限界を感じ、介護施設への入居を考えるきっかけになったTOP3が、認知症による「排せつの問題」「お金のトラブル」「怒りっぽくなる・暴力」だったことが明らかになりました。