1.3「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で年金見込額の確認を
老後に支給される年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。
あくまでも現時点の加入状況における「見込み」の年金額となりますが、老後に向けてどのような対策が必要かを考える上で重要な情報ですので定期的に確認しておきましょう。
2. 老齢年金から天引きされるもの3つ
国民年金・厚生年金の年金月額を確認してきました。
国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台。配偶者の有無や家族構成、生活費、年金以外の収入や資産などさまざまな背景がありますので、年金収入だけで十分かそうでないかを語ることはできません。
しかし、多くのシニアにとって年金が収入の柱となることを考えると、「年金事情を知っておくこと」は大切です。
シニアの年金月額の平均とあわせて知っておくべきこととして「天引き」があります。
老後の年金からも税金や保険料などが天引きされるのですが、意外と知らない方もいるようです。実際に年金が振り込まれた時に「少ない…」と驚く方も。
額面をベースに生活設計をしている場合には、年金生活スタート早々に計画が狂ってしまいますので、知識として「天引きされるもの」について確認しておきましょう。
2.1 「天引きされるお金」その1:介護保険料
年金年額が18万円以上の場合は年金から介護保険料が天引きされます。
40歳からは健康保険料に上乗せして介護保険料を納めていますが、65歳以降は「介護保険料」を単独で支払います。
2.2 「天引きされるお金」その2:健康保険料
国民健康保険料や、75歳になると全ての人が加入する後期高齢者医療保険料なども年金から天引きされます。
市町村によっては口座振替に変更できるケースもあります。
2.3 「天引きされるお金」その3:税金(所得税・住民税)
所得税や住民税などの税金がかかるケースがあります。
年金受給額やその他の所得、また控除されるものにより個々で事情が異なりますが、税金も天引きされることを把握しておきましょう。