5. 富裕層の意外な節約ポイント4. 健康を気遣い、食事は庶民的
富裕層というと、外食や会食が多いイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。ですが、普段の家庭生活は、豪勢な食事ではなく、健康に気遣った食事をされている印象があります。
家庭菜園の野菜やフルーツ、釣りで取った魚など趣味も兼ねて食材を調達し、ごく庶民的で素朴な食事をされていました。日常生活は贅を尽くすというようなことではなく、自然の恵みを大切にされている印象があります。
質素倹約な生活をして、要所要所でお金を思いっきり使うといったセルフコントロールがきちんと行われていました。
6. まとめにかえて
筆者が見てきた「富裕層」の方々についてお伝えしましたが、倹約家である背景があるからこそ富裕層になり得たと言えるのかもしれません。
日本を代表する一流企業である伊藤忠商事やワコール、高島屋の創業者は、「三方良し」の精神で有名な近江商人の出身といわれています。
近江商人とは、滋賀県を拠点として全国を渡り歩いた商人で、江戸時代~明治時代に活躍し、財を成したことで知られています。
そんな近江商人の心得として、「始末してきばる」という教えがあります。「始末」とは、モノの効用を使い切ることが真にモノを生かすことになるという考えを指します。
富裕層の方々は、決して無駄遣いせず、価値のあるものにお金を使うことを習慣づけられています。一度、自分の生活を振り返り、ちょっとした無駄遣いを見つめ直す機会をつくるのも良いかもしれません。
参考資料
仲宗根 梨世