過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2022年8月14日) |
新型コロナウイルスの感染が猛威をふるう中、最近では国内に富裕層向けのラグジュアリーホテルの開業が相次いでいます。コロナ後の観光業の復興の鍵を握るのが、「富裕層顧客の獲得」であると考えられているようです。
みなさんは「富裕層」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。
人それぞれ多種多様な印象を持たれるかと思いますが、「金銭的にゆとりがあり羨ましい」「華やかで優雅な暮らしをしている」とイメージされる方もいらっしゃると思います。
実際に筆者が見てきた富裕層の方々は、「お金を大切に使い、無駄遣いを徹底的にしない」という倹約的な考えをお持ちの方が多い印象を受けました。
そこで今回は金融機関に勤めた経験から、富裕層の特徴について、富裕層の方々が意外に気にする節約のポイントについてまとめてみました。
1. 【富裕層】その定義とお金に対する考え方とは
まずは富裕層とはどのような方を指すのか、その定義について確認してみましょう。
出典:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」
2020年に野村総合研究所(NRI)が発表したデータによると、1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯を「富裕層」と定義付けています。全体の割合でいうと、約2%の世帯が富裕層に該当します。
対して、純金融資産保有額が3000万円未満の「マス層」が全体の81.4%を大きく占めています。全体から見ると、富裕層は限られた少数の人々だということが分かりますね。
この結果を見ると、「富裕層」はごく一握りであることが分かります。限られた層の富裕層ですが、節約家・倹約家な一面がある方も多いです。
「節約」というと、「お金にシビア」「ケチ」「お金を切り詰める」というネガティブな捉え方もできますが、「倹約」というと「無駄遣いや贅沢をしない」というような意味が込められています。
富裕層はお金の大切さを知っていることから、普段の生活では無駄遣いをしないといった倹約的な考えを持っているでしょう。
今回は、金融機関での勤務経験を踏まえて「富裕層が気にする意外な節約のポイント」を4つお伝えさせていただきます。