【NHK朝ドラ・らんまん】ノジギクの育て方
栽培環境
ノジギクは日当たりのよい場所を好みます。光が足りないと花数が少なくなり、茎が徒長することも。
もともと茎が斜めに伸びる性質があるので、スペースのある場所がオススメです。
夜の時間が長くなることで花芽ができる短日植物なので、人工照明がなく夜は真っ暗になるような場所に植えましょう。多湿を嫌うため水はけや風通しがよいことも必要です。
水やり
乾燥に強いのでこまめに水やりしなくても大丈夫。地植えしている場合は雨による降水だけでも元気に育ちます。
鉢植えにすると水切れを起こしやすいため、土が乾いているのを確認してからタップリと与えましょう。
肥料
野草なので肥料がなくても育ちますが、大きな花を咲かせ花数も増やしたいときは、春から秋に緩効性肥料を少量与えます。
肥料を与え過ぎると株が巨大化してしまい、特徴の野性味が薄れてしまうので気をつけましょう。
摘芯
花数にボリュームを出したいときは摘芯するのがオススメ。活発に生長している茎の先端を摘み取って、脇芽の発芽を促します。
脇芽から伸びた新しい茎が花芽を付けて、株一面に咲く花が期待できるでしょう。
剪定
ノジギクは長いものでは1メートル近くも茎が伸びます。そのまま伸ばしているとスペースを占領してしまうだけでなく、株元の葉が茶色く枯れて見映えが劣ります。
コンパクトな姿に整えたいときは、夏に地面から10センチ程度の高さで思い切って剪定するのが効果的。可憐な花がたくさん咲いて、風情ある姿を楽しめます。
病害虫
病害虫の心配はほとんどありません。新芽にアブラムシが付くことがあり、夏以降にカイガラムシが発生することもあります。
害虫を見つけたら、早めに駆除したり薬剤を散布したりするとよいでしょう。
ノジギクは素朴で可憐な日本の野菊
日本人にとってキクは秋を彩る象徴的な花。その中でもノジギクは園芸種のような華やかさや豪華さこそありませんが、素朴な美しさが日本の風景にしっとりと馴染みます。
花の可憐さと荒地でも育つ屈強さをあわせ持つノジギクを、庭の片隅に植えて育ててみませんか。